書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

天鳳元年簡(AD9)

2006-05-20 07:17:23 | Weblog

刻石において隷書の全盛期を迎える一足前に、
実用書においては隷書の時代に突入したのだ。
自由奔放な表現の中に、
長く伸ばした縦画の収筆や長い横画の波磔などの装飾的な意図が見られる。
美意識の強い誰かの悪戯心から来る一寸した工夫が、
巷の評判になり流行を誘ったのではないだろうか。