書の歴史を臨書する

古今の名磧を臨書、最近は米フツ。
時折、気の向くままに漢詩や詩、俳句などを勝手気侭に書いております。

小野鵞堂・楷書

2009-06-29 08:36:57 | Weblog
小野鵞堂(1862-1922)
高野切れ、智永の千字本、王義之の筆法を習得し、ほぼ、独学で書人として名を成した。
無気力な江戸期の仮名から脱却し清楚明快な明治期の書風を創成した。
仮名の名手であるが当然ながら楷書もよくした。

無論行遠

日下部鳴鶴・五言古詩

2009-06-22 09:14:19 | Weblog
日下部鳴鶴(1838-1922)
井伊藩士。
大久保利通に信任され要職を勤めた。
利通の遭難後、書によって身を立てた。
清国を遊歴し清の著名な書家と親交を持った。
帰朝後は益々名声が高まり弟子が門前に溢れたと言う。
明治大正の書道界を牛耳り多くの門下を送り出した。

日入柳風息月上花露多

巌谷一六

2009-06-20 09:09:44 | Weblog
巌谷一六(1834-1905)
貴族院議員。
楊守敬に師事し日下部鳴鶴と同門であった。
鳴鶴が書学に徹したのに対し、
一六は常に新しい書風を求めた。
磊落な性格で義侠心に篤く貴賎の差別無く人々と交わり、
多くの人々から敬愛された。

一竿?影青高出渡頭柳