藤原定家(1162-1241)
父は藤原俊成。
父の感化で早くから歌会、歌合せに参加した。
俊成撰の千載集に、8首載せられ、
自身も撰者に加わった新古今和歌集には47首の収載がある。小倉百人一首の撰者でもある。
歌学者としても優れ多くの著書を残している。
百人一首に収められているのは、
・・来ぬ人を まつほの浦の夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ ・・
かな書道の伝統から抜け出し独特な書風を打ち立てた、
これを「定家様」と呼び、その後の書道史に強い影響を与えた。
癖が強すぎて書人としての評価は二分されるが、
私は彼の独特の書風が好きだ。
この書も定家流の圧巻、
何とも言えない独特な味がある。