翼がある物ならバットウィングから手羽先まで。脚がある物ならロボットからチャンネーまで。ストライクゾーンは無限大。
趣味人(シュミット)のプラジェクトX
鉄人28号の思い出
ようこそ !
趣味人(シュミット)の
プラジェクトX(ばってん)へ!
ブログ相互読者のお一人が、鉄人28号のプラモデルを製作中で、その製作過程をアップ中。塗装工程まで進んでいて、その技法がとても勉強になる。
画像は私の作業台に鎮座する塗装済みフギアー←お約束 で、壁を撃ち破り、大型コンピュータを踏み倒し、悪の組織を蹴散らす、目が赤く光って完全にイッちゃってる凶暴モードの鉄人です。
マンガやテレビで躍動する鉄人28号は、私たちの年代のヒーローでした。
お相撲さんをイメージしたまん丸い胴体に赤いまわしのようなベルト、大銀杏を連想させる頭頂部のとんがり。
正太郎少年が操作するリモコンで操られ、ガオーっと咆哮一発大暴れ!時には悪の手にリモコンを奪われ、正義の味方から一転手に負えない凶暴なロボットへと、ハラハラドキドキの展開に、手に汗握って漫画にテレビに食い付いていた。
・・・懐かしい昭和・・・
近所の駄菓子屋に鉄人28号に特化したくじ引きのお菓子が店内一番目立つところに掛けてあった。数粒の甘納豆が入った小袋が台紙の中程から下までびっしり糊付けされていて、上部には当たりの缶バッヂやシールが入った透明袋がホチキス止めされていた。中でも大当たりのデッカい缶バッヂは近所の子供達の垂涎の的だった。
お金持ちの家の一人っ子は、そんなみんなが欲しがっている物を金に物を言わせ、今で言う大人買いで根こそぎかっさらっていった。
甘納豆はどうでもよくて、片っ端から引いては破き、中に書いてある当たりを確かめ、一等賞から三等賞全て手に入れたらハイ終わり。台紙にはポツポツと残った買っても意味のないハズレくじだけが、しっかり糊付けされたまま外れずぶら下がっていた。
悔しかった………
その子は同級生で幼稚園から小学校低学年までずっと同じクラスで遊び学んだ仲だったが、貧乏な我が家とは格段の差があった。マイカー、カラーテレビ、クーラーの3Cをいち早く揃えたのもその子の家だった。
羨ましかった………
頑張った!ギラギラしたデッカい缶バッヂはひとつも手にする事は出来なかったが、書道大会の賞状、写生大会の表彰と差をつけていった。
勉強してお金持ちになって、鉄人28号の缶バッヂを頭のてっぺんから足のつま先まで付けて見返してやるんだ!
高校受験。
県内二つめの国立高専が市内に開校される!県立なんかク○食らえ!受験倍率の高さも望むところ!貧乏人でも払える学費は特級安い!
第1期生になれば歳だけ上のアンポンタン先輩もいない、自由な世界が待っている!
缶バッヂ付けまくりお坊ちゃまは県立高校からバカしか行かない私大に進み、その時期から実家の事業も傾きかけ、後継も失敗して数年後一家離散。今は何処で何をしているのやら、生きているのやら………
私の人生も成功したとは言い難い。
サラリーマンを5年程経験し、周りの沢山のご縁のあった方々の後押しもあって二十代で独立。順風満帆の会社経営も、小泉構造改革の煽りをモロに受け、18年続けた事業の継続を見込めず黒字廃業。何もかも捨て鉢になった40代。初めて勤めた会社の役員が、独立するからと創業の手伝いを引き受け、夢をもう一度。事業安定までの三年も過ぎれば、緊張も刺激も失せて慰留を断り退職。
戦場に身を置いて本来の自分の存在を感じる戦士か……。
「 環境は人を創る 」
八代高専(現 熊本高専 八代キャンパス)
の初代学長の記された校訓。
学生においても社会人になっても良き先輩を持たなかったツケか…
何事も自ら決める。轍に沿う事なく、新たな道を切り拓く。
[ 守・破・離 ]のバランス感覚を持ち得ない、突っ走りヤロー。
結婚も一度失敗して、熟年離婚を経験した者同士で再婚。
お互いの趣味に理解を深めながら、慎ましいながらも灰になるまで一緒に生きていく。
家庭安泰は落ち着いた作風にも現れる。
これまでの人生において、でっかい缶バッヂを付けてもらえるとなれば、「ドクターリベット」を世界中のモデラーに届けるという夢が叶えらた事。凸リベット再現において、誰もなし得なかった事をやってのけた事!
良くも悪しくも 鉄人28号が私の人生を織り成している
今日もご覧頂き
ありがとうございました。m(_ _)m
今回は この辺で ごきげんよう (^o^)/
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コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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こういうキャラクターはアメコミも含めて他には無かったと思います。
この無骨で洒落っ気の無いデザインも大好きです。
私は至って平々凡々な人生(市立幼~小~中、県立普通科高校→1浪の後、4年制私大→就職、サラリーマン生活開始→結婚→子育て、人並みの出世→こどもの独立→定年→年金暮らし)を送ってきたので、趣味人さんの人生話をお聴きして驚いています。
人それぞれに色々な人生があるんですね。
こんにちは。コメントありがとうございます。
見るからに巨大で異形で到底力の及ばない物に対して、日本人は昔から畏敬の念を持って信仰の対象などにしてきました。西洋ではスーパーマン、バットマンのような等身大でも無限のパワーを秘めたよりヒューマンに近い物を憧れの対象にする、文化の違いがあります。
何と言っても物心ついた頃のウルトラマン/セブンが1番のヒーローですが、私の人間形成において鉄人28号にまつわる喜怒哀楽は右に出るものはありません。あの頃のアンガーをバネに山あり谷ありの人生を送って来ている今の自分が在ると言えます。
ホント、人生色々ですね!
鉄人の塗装はまたまた勉強になります!!
ありがとうございました。