MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

ネットで見つけた新アーティスト

2007-10-21 22:59:33 | 新アーティスト・新曲

《The Dreamers》=写真
Action Bikerとしてレコーディング経験のあるSarah Nyberg Pergamentと、古くはélから作品を発表していたAlways、最近ではMr. Wrightの名前で活動していたKevin Wrightによるアングロ/スウェディッシュ男女デュオ。04年のスウェーデンのフェスで出会って、05年の終わりごろに結成したようです。Friendly Noiseというスウェーデンのレーベルから10月17日にアルバム「Day For Night」を出しています。音楽的にはボサノヴァ、ジャズ・ポップ、サウンドトラック・ミュージックなどの影響を受けているようです。MySpaceで聴ける「Petit Nuage」は女性ヴォーカルがメランコリックな切ない曲で、個人的には今年聴いた曲の中で5指に入りそうな素敵な曲です。かなりツボでした。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/thedreamersspace 
採点:★★★★★★★★★☆ 


《Emma Pollock》
Delgadosの元メンバーだったスコットランド・グラスゴーの女性シンガー・ソングライター/ギタリストで、05年に4ADと契約しています。9月17日にファースト・アルバム「Watch The Fireworks」を発表しました。かなりオルタナティヴ寄りのサウンドで、少しハスキーな味のあるヴォーカルとクールな音楽を聴かせてくれます。「Acid Test」と「Adrenaline」は割とインパクトの強い曲で、ともにシングル発売されているようです。来月初めまでThe New Pornographersのサポーティングで北米ツアー中です。 
MySpace ↓
http://www.myspace.com/emmapollock 
Acid Test ↓
http://www.youtube.com/watch?v=B2IGPFoUzbQ
採点:★★★★★★★☆☆☆ 

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<この1枚>France Gall Live

2007-10-20 00:57:19 | この1枚

France Gall(フランス・ギャル)といえば60年代のロリータ・アイドルというのが、日本をはじめ世界的な常識となっています。しかしFrance Gall本人も認識しているように、74年以降の夫のMichel Berger(ミシェル・ベルジェ)との活動こそが彼女の真のアーティストとしての軌跡だというのが私の持論です。とくに70年代の作品は、アイドルを脱して本格的なシンガーへと変貌を遂げていきます。

彼女の作品に初めて出会ったのは78年のことで、当時高校2年でした。たまたま聴いたNHK-FMのリクエスト番組でかかった76年のシングル「Comment Lui Dire」(新しい愛のはじまり)でした。フランス語の曲を聴くということはほとんどなかったのですが、ドキドキするようなイントロ、少し哀愁を帯びたメロディとヴォーカル、そしてサビの部分にくると一転して明るく可愛らしくなるという、それまで聴いたことのない魅力的な音楽でした。

それから何ヵ月かして今度は新曲の「Viens Je T'Emmène」(誘惑のダンス)を、これまた偶然ラジオで聴きました。こちらは当時ブームだったディスコ・サウンドです。この頃はまだ自由になる小遣いも限られていたわけですが、たまにレコード店に行ってはシングルやLPを眺めては、「いつか欲しいな」などと思っていました。

そして翌79年、今度はラジオ番組(多分「軽音楽をあなたに」)で彼女の新譜であるライヴ・アルバムを紹介しました。それが「Live Théâtre des Champs-Élysées」(本国では78年発表)です。France Gallは47年生まれなので、30歳を少し過ぎた頃の作品です。オープニングの「Musique」(二人だけのミュージック)から完璧でした。いま収録曲を調べてみると、16曲すべてが74年以降の曲で、シングル曲は漏れなく入っています。ライヴ盤という形ではありますが、74-78年の彼女のベスト・アルバムといっても良さそうです。

このアルバムを境に彼女の作品の日本発売が長らく途絶えることになります。その後すぐの80-84年の彼女のシングル曲の5曲中4曲が、60年代にも成し得なかったフランスのヒットチャートでNo.1を獲得したことを思うと少々不可解です。

オープニング曲の「Musique」の前に「Poupée De Cire, Poupée De Son」(夢みるシャンソン人形)のメロディが少しだけ流れるのが不思議だったのですが、アマゾンのレヴューに「『シャンソン人形』のメロディを“Musique”のイントロで中断する演奏は、アイドル時代への決別を見せ付けるようです」とありました。なんとなく納得です。


【収録曲】(リンクはこのライヴのものではありません)

Musique(二人だけのミュージック)
Samba Mambo(サンバ・マンボ)
Si, Maman, Si(聞いてよママン)
Comment Lui Dire(新しい愛のはじまり)
Ce Soir Je Ne Dors Pas(今夜は眠れない)
La Déclaration D'Amour(愛の告白)
Ce Garçon Qui Danse(踊る男の子)
Je L'Aimais(私が愛した人)
La Chanson D'Une Terrienne(わたしのお家)
Chanson Pour Consoler(歌は慰め)
Chanson De Maggie(マギーの歌)
Ça Balance Pas Mal A Paris(楽しい暮らしはパリで)
Le Meilleur De Soi-Même(わたし)
Aime La(愛してちょうだい)
Viens Je T'Emmène(誘惑のダンス)
Quand On Est Enfant(幼い日の想い出)


(データなどが充実しているこちらのページを一部参考にさせていただきました)

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<トピックス>スウェーデン・ミニ情報

2007-10-19 00:27:52 | トピックス

《Those Dancing Daysニュー・ヴィデオ》
Those Dancing Days【写真】のニュー・ヴィデオはセルフ・タイトル曲の「Those Dancing Days」です。英国のWichita RecordingsがYouTubeにアップしました。少し抑え気味ながらも若々しい曲です。ただこのバンドはヴォーカルとドラムスとキーボードはかなり印象に残りますが、ギターとベースがやや地味かなと思います。
Those Dancing DaysのMySpace ↓
http://www.myspace.com/thosedancingdays 

《ヒットチャートから》
Swedishcharts.comの10月18日付シングル・チャートでは、Laaksoの「Västerbron & Vampires」が初登場で18位です。アルバム・チャートではKentの「Tillbaka Till Samtiden」が初登場1位、Bruce Springsteenの「Magic」を引きずり下ろしました。
LaaksoのMySpace ↓ 
http://www.myspace.com/laaksolaakso
KentのMySpace ↓
http://www.myspace.com/kentsweden  

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<レヴュー>Miss Li「God Put A Rainbow In The Sky」

2007-10-18 00:21:02 | レヴュー

Miss LiはLinda Carlssonというスウェーデン人女性シンガー・ソングライターで、今作は昨年秋のアルバム「Late Night Heartbroken Blues」に続く、5月発売のセカンド・アルバムです。

4ヵ月前に少し書きました(こちら)。ジャズ、カントリー、ブルーズ、オペラ、ソウルなどをブレンドしたとてもシンプルなアコースティック・サウンドですが、ヴォーカルがユニークでジャケットの通りとにかく明るいです。しっとりとした曲も結構ありますが、落ち込んだ時に聴いたら確実に元気をもらえそうです。

今作は本国アルバム・チャートで29位、シングル・カットされた「I'm Sorry He's Mine」も46位まで上がっています。そして8月から9月にかけて、人気アーティストLars Winnerbäckとのデュエット曲「Om Du Lämnade Mig Nu」がシングル・チャート3週間1位の大ヒットになっています。  

「I'm Sorry He's Mine」 ↓  
http://www.youtube.com/watch?v=Ut3NrsYze24
ファースト・アルバム収録の「Oh Boy」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=wGMnW7FKFvg
Lars Winnerbäck & Miss Li「Om Du Lämnade Mig Nu」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=9pk3J9-1-UA

MySpace ↓
http://www.myspace.com/experiencemissli   

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<トピックス>Parisのニュー・アルバム

2007-10-17 03:10:22 | トピックス

少し古い話題になってしまいましたが、ここで少し書いたスウェーデンの4人組ニューウェイヴ・ダンス・バンド、Parisのサード・アルバム「The Landlord Is Kind Enough To Let Us Have Our Little Sessions」が本国で9月26日に発売になっています。今回は少し驚いたことに日本のHMVでも取り扱っています(ただし、なぜかBob WelchのいたParisとごっちゃになっています)。

そしてなんとなくYouTubeで検索してみると、5月28日発売の先行シングル「When I Laid My Eyes On You」のPVが出てきました。この曲は気持ちの良い曲で気に入りました。寝転んでキーボードを弾いている女性が以前書いたEmmonです。

オフィシャル・ページ ↓
http://www.parismusic.se/ENG_News.htm

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<レヴュー>Kate Nash「Made of Bricks」

2007-10-16 02:38:54 | レヴュー

いま英国で話題沸騰の20歳の新人女性シンガー・ソングライターのデビュー・アルバムです。賛否両論あるようですが、思ったより楽しめました。音楽的才能はどうなのかよくわかりませんが、自由奔放でユーモラスな歌と歌詞、意外にも少し癒される面もある声が良かったです。

ここで少し書きましたが、メジャー・デビュー曲の「Foundations」が英国チャートでいきなり初登場2位、5週間連続2位と粘ったものの、Rihanna ft Jay-Zの「Umbrella」が大きく立ちはだかったために結局1位こそ逃しましたが、このアルバムは初登場で1位を獲得しています。

ブレイク・ビーツの効いた曲、ソウルフルな曲、フォーク調の曲など、個々の曲にとくに統一感がなくヴァラエティーに富んだ構成になったのも、アルバムとしては良かったのではないかと思います。「Foundations」を超える曲がなかったのも事実ではありますが。地味になってしまうでしょうが、アコースティックな曲も合うのではと思いました。

「Foundations」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=orACIBjHuI4
「Mouthwash」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=QsoLMXHhx2k
「Mariella」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=2sIDKWskyAY
MySpace↓
http://www.myspace.com/katenashmusic

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ネットで見つけた新アーティスト

2007-10-15 23:59:00 | 新アーティスト・新曲

《Dear Euphoria》=写真
Elina Johanssonというスウェーデン人女性によるユニット。05年に発表したデビュー・アルバムが今月22日に英国のStereo Test Kit Recordsから再発されるようです。Kate BushやCocteau Twinsのファンということだけあって、さすがに美意識の強そうな音楽です。MySpaceで1曲ダウンロードできますが、この曲などは本当にKate Bushの雰囲気です。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/deareuphoria 
採点:★★★★★★★☆☆☆  


《Anna Järvinen》
Granadaというバンドで活動していたフィンランド・ヘルシンキ生まれ、スウェーデンで活動するシンガー・ソングライター。今月3日にアルバム「Jag Fick Feeling」を発表しています。なかなかきれいで爽やかな声でスウェーデン語のヴォーカルを聴かせてくれます。結構気に入りました。少し前に紹介したPintoのアルバムにデュエットで参加しています。ジャケットはこんな感じ(こちら)で少しこれに似ています?
MySpace ↓
http://www.myspace.com/annajarvinen 
「Götgatan」のPV ↓
http://www.youtube.com/watch?v=peiwhdAh8uw
採点:★★★★★★★★☆☆  


《22:22》
ファースト・アルバム「Where To Go?」を今月6日にデジタル・リリースしたスウェーデンのDaniel、 Erik、Danielの幼なじみ3人組。10曲からなるこのアルバムはすべて「 I Think I'm Moving~」のタイトルで統一されており、うち9曲が後に国名や都市名が付くという凝ったものです(こちら)。曲のほうはエレポップの影響を受けたエレクトロニカといった感じです。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/twentytwo22 
採点:★★★★★★☆☆☆☆  

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<トピックス>スウェーデン・ミニ情報

2007-10-14 21:25:51 | トピックス

《Maia Hirasawaが新曲》
Maia Hirasawa【写真右から2人目】の好評のデビュー・アルバム「Though, I'm Just Me」からの第3弾シングルは「Mattis and Maia」で、10月24日に発売になるようです。この曲も「Gothenburg」に似たタイプの曲で、バック・コーラスがきれいな美しい曲です。初めて聴いた時は少し抵抗があったこの人のヴォーカル・スタイルも今ではすっかり慣れました。そして11月はいよいよ「Sweden Sounds In Japan '07」、その後はスウェーデン国内ツアーと続きます。

Mattis and Maiaのライヴ映像 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=m621befyQv8
MySpace ↓
http://www.myspace.com/maiahirasawa


《Hello Saferideがゴールド・ディスク獲得》
Hello Saferide【写真左端】の昨年6月16日リリースで、すぐに初登場4位を記録した大ヒット5曲入りEP「Would You Let Me Play This EP 10 Times A Day?」がゴールドディスクを獲得しました。Maia Hirasawaのメロディカが印象的な「2006」、歌詞が良い「The Quiz」の2曲のほかにも、日本のステージでも歌った「Last Bitter Song」など捨て曲なしのEPです。ピーク時は本当に1日に10回聴いていました。「2006」と「The Quiz」は本当に名曲です。

The Quiz ↓
http://www.youtube.com/watch?v=3r5lnQYwdbE
2006 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=8eUsmyu22BU

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<トピックス>Sambassadeurのニュー・アルバムがストリーミング中

2007-10-13 00:04:47 | トピックス

スウェーデンで今月24日に発売になるSambassadeurのセカンド・アルバム「Migration」ですが、Labrador Recordsのページでストリーミングを開始しています。この間のClub 8と同じく、全曲・フルコーラス聴けます。

ざっと1回通して聴いただけですが、ファースト・アルバムに比べてだいぶ洗練されたように思います。ファーストのストレートなサウンドも捨てがたいですが、今回は多彩な楽器を使ったアレンジが良いですね。それもそんなに過剰な感じではなくて、滑らかでごく自然です。実はこの間の4曲入りEP「Coastal Affairs」と今作からの先行シングル「Subtle Changes」を聴いたところ、少し技巧に走りつつあるのかなと心配していたところだっただけに安心しました。そしてこれまではAnna Perssonのヴォーカルは全体の半分でしたが、今回は9曲中7曲もあります。声質からライヴでは少し厳しそうですが、この人のヴォーカルは心地良くて好きです。男性ヴォーカルの1曲も悪くはないです。一番気に入ったのはタイトル曲の「Migration」で、次はオープニングの「The Park」です。ラストのインスト曲もきれいな曲です。「Subtle Changes」もアルバムの中で聴くとなかなか良いです。

ファーストの「Between The Lines」「New Moon」のような突き抜けた曲も良いですが、このアルバムの曲も違った良さがあります。当然、これは買います。

こちらでストリーミング中 ↓
http://www.labrador.se/index_lab106.php3

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<この1枚>Laurel Music「This Night And The Next」

2007-10-12 02:06:55 | この1枚

シンガーソングライターのTobias Isakssonが、Douglas HeartのヴォーカリストMalin Dahlbergを迎えて結成したのがLaurel Musicで、今作は05年に発表された彼らの唯一のアルバムです。

Douglas Heartはエレクトロ・ポップやシューゲイザーの要素もありましたが、このLaurel Musicはレイドバックしたカントリー・テイストのサウンドです。Malin Dahlbergのハイトーンのヴォーカルが温かくてなかなか良いです。ジャケットの雰囲気から、これからの季節が旬かもしれません。それにしても初めて聴いた時はアメリカのアーティストだと思って疑いませんでした。まさかスウェーデンのアーティストだとは・・・。でもよく聴いてみると細部はアメリカ的ではないですね。

Malin Dahlbergは現在、We Are Soldiers We Have Gunsという変な名前のユニットで活動しています。Douglas Heartの男性メンバー2人によるシューゲイザー・ユニット、Afraid Of Stairs作品を出しているLavender Recordingsから、7インチをリリースしたばかりです。また今年発表されたCelestialのデビュー・アルバム「Dream On」にも参加して、ツイン・ヴォーカルを取っています。

Laurel MusicのMySpace ↓
http://www.myspace.com/laurelmusicswe 

Douglas HeartのMySpace ↓
http://www.myspace.com/douglasheartonmyspace 
We Are Soldiers We Have GunsのMySpace ↓
http://www.myspace.com/wearesoldiers 
CelestialのMySpace ↓
http://www.myspace.com/ourcelestialmusic  
Afraid Of StairsのMySpace ↓
http://www.myspace.com/afraidofstairs 

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