MUSIC IS THE SCENERY

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インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>Steve Forbert「Jackrabbit Slim」

2007-10-07 22:56:55 | この1枚

ナッシュヴィルからニューヨークへと飛び出した青年が、78年のデビュー・アルバム「Alive On Arrival」(ここで書いています)に続いて、名プロデューサーJohn Simonを起用して翌79年に満を持して発表したセカンド・アルバムです。

前作のブルースやカントリーの要素もあるBob Dylanスタイルのフォーク・ミュージックで、「ニュー・ディラン」「ネクスト・ディラン」として脚光を浴びましたが、この作品では音楽性の広さに驚かせられます。

ファーストでの「Goin' Down To Lawrel」と同様に、オープニングの「Romeo's Tune」(ロミオの歌)はインパクトの強いポップな曲で、全米チャート最高位11位という彼自身唯一のヒット・シングルとなっています。

他の曲は、ブルースとロックンロールとカントリーを合わせたような「Sweet Love That You Give」、安酒場の雰囲気の「Make It All So Real」、Steve Forbert風のゴスペル・ソングといえそうな「Wait」、スローな曲調でヴォーカルに味のある「Sadly Sorta Like A Soap Opera」、ファーストの延長線上にある「January 23-30, 1978」、そしてなんとレゲエを取り入れた「Complications」 などなど。

コアなファンの間ではファーストに比べてあまり評価が高くない作品ですが、通して聴いてみるとほろ苦さの残る魅力的な曲が詰まっています。  

Romeo's Tune ↓
http://www.youtube.com/watch?v=QsCgjjbsCgs
MySpace (最近のライヴ音源が聴けます)↓
http://www.myspace.com/steveforbert 

コメント
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