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3/4 和歌山「企業の森」(県・市町村・組合連携型)

2015-03-03 17:08:02 | 日記

◎2015年3月4日(水)森づくりコミッション・ポータルサイト「森ナビ」

  アベノミクスに華を添える希望の灯 「 NO ・ 247 」 

   

  『企業の森」とは,荒廃した森林を所有者が企業や労働組合などに無償で貸し出し、

  森林保全活動のフィールドとして活用してもらう事業。

  全国23の都道府県が同様の事業を実施しているといわれていますが、その先駆け

  である和歌山県の取り組みを紹介します。

   

  移住者の就労の場づくりと荒廃森林整備をマッチング

  和歌山県内の森林の7分の1、約5万2000haが今後の整備を必要としています

  和歌山県はこれを環境林と位置付けて整備を進めています。そのために和歌山県は

  平成13年、緑の雇用事業を全国に先駆けて取り組み、都市から地方への人口流動

  を目指して、就業の場をつくらせていただきました

  これまで家族を含めて約500人が和歌山県に移住し、現在も約260人が林業に

  従事されています。そうした方の就業の場を確保すること、そして荒廃森林を整備

  しなければならないことをマッチングさせたのが平成14年度から始めた「企業の

  森」です。

  「企業の森」の4つの意義

  企業向けに提案する中で、私たちは「企業の森」の意義を、

  (1) 都市生活者の田舎暮らし体験

  (2) 企業の環境貢献

  (3) 林業従事者の就労確保

  (4) CO2吸収による地球環境問題の解決

     としている。

  都市生活者の田舎暮らし体験として説明しているのが、社員のレクリエーション、

  ボランティア、そして木工や竹細工といった「ほんまもん体験」です

  和歌山県の観光政策の中に「ほんまもん体験」があり,昨年は県外から26万人が

  いらっしゃっています。『企業の森で森づくりをすれば、これも体験できるんです

  よ。体験メニューを通じて地元の人との交流も図れますよ』という説明ををしてい

  るわけです。

     

  企業の環境貢献としては、荒廃森林の保全を謳っています。荒廃森林のなかでも

  造林放棄された山に広葉樹を植えてもらい、元の森に再生していただくことを主

  眼にしています。間伐整備等ができる場所も用意していますが、企業からは『木

  を植えたい』という要望が多いですね。

  林業従事者の確保というのは、緑の雇用で和歌山県に来られた方の就業確保です。

  基本的には企業と森林組合との間で森林保全の管理委託契約を結んでもらって、森

  林組合が実際の管理を行うのですが、これによって緑の雇用の人たちの仕事が確保

  され、山林後継者も育成されていくことを期待しています。

   和歌山県によると、平成19年度時点に

  和歌山県全体で事業に参画している27の企業・団体が各々10年間(延べ14年)

  の活動継続を行うことで、植栽・保育費用として地域森林組合をはじめとする林業

  関係者への効果や、都市部からの参加者4000人以上の来訪にともない地域宿泊

  施設・観光施設へもたらされる費用、その他イベント等に係る費用を合わせると、

  和歌山県に波及する経済効果はおよそ18億6千万円とされており、森林保全から

  の地球環境対策への効果のみならず経済の活性化においても大きな効果が期待され

  ます。