真壁と本壁

2011-03-31 01:35:30 | Weblog
家の中を、ぐる~っと見回して下さい。
家の中に、柱がそのまま見えるところがありますか?
今の家の壁は、柱の上に板を打ちつけて、その上に壁紙を貼って仕上げています。
見かけはシンプルで、綺麗です。大工さん達の作業効率もよさそうです。

実は、こういう壁は「大壁構造」と言われるそうです。
「大壁構造」に対して、昔ながらの和室に見られるように柱や梁・桁などを表にしたものは「真壁構造」です。
言われないと気が付かないほど、今ではほとんどの住宅が「大壁構造」ですね。

戸棚や本棚も同じです。
骨組だけでも立っていることができるのが、真壁構造です。
でも今は、ほとんどが大量生産の大壁構造です。
枠の芯は外から見えないから、木目その他も考えなくてよく
専用の機械で作成し、その上に化粧板を張って完成です。

真壁仕上げにすると、柱・梁などの構造材が呼吸できるんです。壁の中に柱や梁を包んでしまうと、密閉されて木材が呼吸しにくくなります。何でも楽をしようとするのは良くありませんね。


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