ガラクタ経済

2013-08-03 16:39:39 | Weblog
 この「ガラクタ原則」は現在の経済制度の基本的な逆説を指している。つまり、経済制度は本来私たちに生活の必需品を提供するためにあるはずなのに、この経済制度をうまく機能させるために私たちは必要でも欲しくないガラクタを買う義務がある、といわれているのだ。そして、このガラクタを買うお金を稼ぐために、私たちは残業しなければならないし、このガラクタを生産するためにだれかが長時間労働に苦しまなければならない。

 家具も、そして人生の中でもっとも大きな買い物といわれる家も、使い捨てされる「ガラクタ」になってしまっているのである。わたしたちの生活をとりまくものはガラクタでしかないような事態を戦後つくりだしてしまった。わたしたちは、ガラクタの生活様式しかつくれなかったということなのかもしれない。

 家具のモダンデザイン  柏木博著より

 車のモデルチェンジのように、多くのものが消費されるために常にそのスタイルを変化させ、私たちは平均4年程度でそれを使い捨てています。私たちは「現代社会」にふさわしい自分を手に入れるために、スタイルを変化せないといけないと思い込まされています。例えば、高価な家具を購入した場合、生涯その家具は室内に置かれ続けることになるが、果たしてそれは可能なことなのでしょうか?
 
 


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