ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J2リーグ第24節 ツエーゲン金沢vs徳島ヴォルティス

2022-07-05 16:31:03 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の金沢の記事はこちら(21節・横浜FC戦、1-1)
※前回の徳島の記事はこちら(20節・新潟戦、1-1)

<前節からの変更>

金沢=松本大弥が復帰後初のスタメンで、小野原と入れ替えでボランチに。その他サイドハーフが大石→平松で、平松が左に入って前節左の嶋田が右へ移る。FWの一角が丹羽→、以上3人が入れ替え(1人ポジション変更)。

徳島=助っ人3人(ホセ・アウレリオ・スアレス、カカ、エウシーニョ)がいずれもベンチ外となり、それぞれGKには長谷川徹・センターバックには安部・サイドバックには田向(左SBに入り、新井が左から右に変更)に入れ替わり。それ以外は前節と同じで、金沢と同じく3人入れ替え+1人ポジション変更。

スタメン

「嶋田システム」と言いたくなるような、彼の流動性を活かすべくのダイヤモンド型の中盤を構成するのが目立っていた今季の金沢ですが、この日はオーソドックスな4-4-2。
故障離脱から復帰して3試合目の松本大弥が、小野原と入れ替わりでスタメンに入ったのが影響したでしょうか。
それでも、嶋田をどちらのSHに置くのかが悩ましいようで、右SHでスタートしたこの試合。

最初にその金沢が好機を作り、前半2分右サイドでポストプレイに入った林が徳島・安部に倒されて反則・フリーキックに。
この右サイドからのFK、キッカー嶋田のクロスをニアサイドで松田がフリックし、こぼれた所を松本大輔がシュート。(徳島・杉森がブロック)
セットプレーで先制攻撃を放ち、相手の出鼻を挫かんとします。

しかし挫かれたのは自身の方でした。
徳島に攻撃権が移った5分、左サイドのスローインから奥を突いた田向のクロスが入ると、ニアサイドで足で合わせたのは杉森。
スローインから少ないタッチで奥に運ばれたのは勿論の事、中央~ファーへのボールを抑えようとした所にニアに入られてシュートされるという、目線をずらされての失点となり。
徳島の方が最初の好機をモノにし、早々にリードを奪いました。

金沢は直後に再びFKの好機で、同じく右サイドからという位置。
キッカー嶋田のクロスがクリアされるも、逆サイドから長峰のクロスが入り、ヘディングシュートを放ったのはまたも松本大輔でしたが惜しくもゴール左へと外れ。

その後は徳島がボールを握る中、じっくり反撃の機会を伺う金沢という流れへ。
庄司というポイントゲッター(?)を抱える金沢は前述のようにセットプレーからモノにするべく、15分にコーナーキック攻勢に入り。
クロスがクリアされたこぼれ球を、中央から松本大弥がミドルシュートを放ちますが、エリア内で再び徳島・杉森がブロック。
両松本が果敢にゴールを狙うシーンが目立ちましたが、続くCKでは徳島のカウンターを誘発してしまい。(渡井が長距離をドリブル、エリア手前で長峰のショルダーチャージで奪われる)

この流れで得点出来なかった金沢を尻目に、試合展開展開は落ち着きを見せ。
すると注目は徳島のビルドアップとなるのですが、この日も中盤の底を務めるのは白井永地。
櫻井が不出場の際のボールの運び方に難があるという評価の今季の徳島ですが、これで4試合連続となり。
果たして良いボール支配をしようとしても結果に繋がらない故の方針転換か、それとも育成型レンタルという立場の櫻井故に、いずれ居なくなってしまう事を見越しての起用なのか。
後者ならば、白井永なり長谷川雄志なりを一本立ちさせるのが必須であり、それを貫かんとしている最中なのでしょう。

それはともかく、この日の序盤はアンカーらしからぬ、最終ラインに降りる事が目立った白井永。
相手FWの規制を受けつつも、CBの前で我慢するというのがビルドアップの際のアンカーの仕事であり、中々そうはならず。
しかし徐々にCBの前の位置をキープするようになり、金沢の2トップが白井永をマークするのを余所に、内田や安部がドリブルで運ぶ機会が増えていきます。
それでもGK長谷川徹の前に出てのビルドアップ参加や、玄理吾(ヒョンリオ)が隣に降りて来るサポートの動きが目立っていたのもありましたが。

ボールポゼッションを激烈に高める徳島の前に、金沢サイドは何とか攻撃権を確保しても、単調な裏狙いに終始して好機を作れずに終わり。
自分達の時間を確保した徳島は、30分に左サイドを田向のドリブルも交えながら前進、渡井のエリア内を突くパスを受けた一美がシュート。(ゴール右へ外れる)
36分には内田がドリブルからミドルシュートを放つもブロックされ、金沢にボールを確保されるも浜下が奪い返し、拾った内田が右サイド奥まで上がってクロス。(GK白井裕人が弾いて逆サイドへ流れる)
後方の選手も果敢に上がりゴールに迫りますが、試合を楽にする追加点は得られず。

劣勢の金沢は終盤に好機を掴み、41分には右サイドでのパスワークから、中央で受けた松本大弥がミドルシュートを放ちましたが惜しくもゴール右へと外れ。
ビハインドの状況らしく、ボールを握っての攻撃を展開するシーンも目立ちましたが、結局スコアは動かせずに前半終了となります。

ハーフタイムで早速金沢は動きを見せ、松本大輔→廣井へと交代。
そして後半開始の賽が投げられると、キックオフの攻撃を平松のシュートに繋げる(ブロック)事に成功します。
しかし直後の後半2分にパスミスを浜下に拾われ、そのまま際どいミドルシュートを放った浜下。(GK白井裕セーブ)
どちらに流れるか判らないといった入りを描き。

主体的な攻撃の流れを作りたい金沢。
続く3分には最終ラインから右サイドで前進ののち、嶋田の斜めのスルーパスが平松に渡り、ディフェンスに遭うもエリア内へ浮かぶ好機。
平松が拾いにいった所GK長谷川徹がパンチングで掻き出すも、こぼれ球を嶋田がダイレクトでシュートし、素早く戻った長谷川徹が何とかセーブ。
以降は4分に庄司が、7分に嶋田が敵陣でボール奪取するなど、徳島のビルドアップも遮断する流れとなり完全に攻撃権を支配します。
藤村が右へ流れてのビルドアップを基本形とし、それに従い右サイド重視の攻撃を展開していき。

劣勢を跳ね返したい徳島、11分にGK長谷川徹からのビルドアップによる攻撃で一息つき。
サイドチェンジ・渡井のドリブルを絡めてエリア手前まで運び、右への展開を受けた新井が低い弾道でシュート気味のクロスを入れるもGK白井裕にパンチングで防がれ。
落ち着いた事で、ここからHTのダニエル・ポヤトス監督の指示である「金沢の背後を突く」(放送席の談)のを忠実に実行していきます。
13分には渡井のスルーパスを受けた新井が右ハーフレーンからシュート。(GK白井裕セーブ)
15分には玄のスルーパスを受けた浜下がエリア内右を突いて低いクロス、ファーサイドで杉森が合わせシュート。(枠外)

やや行き詰まった感の金沢は、藤村はじめ右サイドに集中してのパスワークから、左へサイドを移すという手法を交え。
16分には最終ラインから手薄な左サイドに渡り、長峰のパスを受けた林がエリア内左からシュートしますが、右ゴールポスト直撃で得点ならず。
その意図に従うかのように、以降サイドハーフの位置も嶋田=左・平松=右に入れ替え。(徳島は19分に一美→ムシャガ・バケンガに交代)
24分には右サイドから中央→左と豊田を経由して展開、ワイドで受けた長峰の手前からの低いクロスに、ニアサイドで跳び込んだ林が合わせシュート。
完璧に合わせたものの、今度は左ゴールポストを叩いてしまい決定機をモノに出来ません。
2度もポストに嫌われてしまった林、25分に無念の途中交代となります。(丹羽と交代)

命拾いした徳島は、28分に田向・玄→石尾・櫻井へと2枚替え。
2人がそれぞれCB・アンカーに入った事で、安部が左SB・白井永が右インサイドハーフにシフトします。
それを受けてか金沢は再びSH同士を入れ替え、スタートの位置へと戻し。
依然として金沢ペースも、エリア内へのラストパスが繋がらずやや失速気味となり。
32分には左CKから、キッカー藤村のニアサイドへのクロスを豊田がフリック気味にヘディングシュートを放つも、GK長谷川徹のファインセーブに阻まれます。
続く2本目のCKを終えた所で、豊田・平松→杉浦恭平・毛利へと2枚替えを敢行。

金沢のフィニッシュを凌ぎ続ける徳島、反撃体制を取るも、そこで一悶着が起こり。
36分、石尾の縦パスを受けた渡井が左へ展開したその刹那、金沢・藤村のアフターチャージを受けて倒れ込み。
アドバンテージによりアタッキングサードまで攻め込んだものの、攻撃を止めて渡井の手当てが行われる事態となります。
これで藤村に対し警告が出されたものの、判定に対しての異議で徳島・内田にも警告。
気丈に立ち上がりプレーを続けた渡井でしたが、40分に交代の措置が採られます。(西谷と交代・同時に内田→川上エドオジョン智慧に交代)

この交代により3-4-2-1の布陣になり、以降は守備に専念する徳島。(3CBは右=新井・中央=石尾・左=安部、ウイングバックは右=浜下・左=エドオジョン)
これに対し金沢も、主体的な攻撃を尚も続けたものの、それが拙かったでしょうか。
スペースを探すのに終始してしまい攻めあぐみ。
唯一44分に、長峰の裏へのロングパスに走り込んだ杉浦恭から、エリア内左でのマイナスのクロスに大石(嶋田と交代で出場・44分)が合わせシュートするも枠外に終わり。

既にターゲット役のFWは退いたため、強引なパワープレイに移行する事も無く。
AT突入後も、ひたすらパスを繋ぎ反撃の機会を伺うも、時間を浪費するのみとなってしまいました。
何とかCKに持ち込み、GK白井裕も前線に上げて最後の攻撃を仕掛け、クロスを杉浦恭がフリックするも繋がらずに終わり。
虎の子の1点を守り切った徳島が、順位で金沢をかわす勝ち点3を獲得しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする