ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J2リーグ第20節 徳島ヴォルティスvsアルビレックス新潟

2022-06-06 16:02:03 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の徳島の記事はこちら(14節・千葉戦、1-0)
※前回の新潟の記事はこちら(13節・琉球戦、1-1)

<前節からの変更>

徳島=前節から5人入れ替え、まずは渡井が復帰後初スタメンで児玉と入れ替え。その他エウシーニョ→安部で安部が左サイドバックに入り、空いた右SBに新井が回り、長谷川雄志→櫻井でアンカーに入り、前節アンカーの白井が右インサイドハーフに回る。ウイングは左右入れ替え、右が西野→浜下・左が西谷→杉森。尚、直近の天皇杯2回戦のメンバーからは渡井・浜下がスタメンを継続。

新潟=前節から2人入れ替え、トップ下が高木→伊藤・FWが鈴木→谷口。直近の天皇杯2回戦では完全ターンオーバーなため継続は無しと、好調のチームらしく大人しめな布陣。

スタメン

水曜日に天皇杯2回戦が挟まれたのちの今節。
アマチュアクラブに勝利したものの苦戦した徳島(福山シティ戦、2-1)と、J2クラブ同士の直接対決で完敗した新潟(熊本戦、1-4)と、負の振れ幅が大きいのはどちらかといったカードでしょうか。

ともにボールポゼッションとプレッシングを主体としたサッカーながら、ポゼッションという観点では新潟の方に分がある感があり。
新潟は敵陣でボールを繋いで崩す能力に長けており、徳島はサイドチェンジやドリブルを絡めなければ崩せないという両者のイメージですが、それがぶつかり合うとどうなるかという試合。

試合開始直後の前半1分、早速徳島が左サイドを杉森がドリブルし、エリア手前でのカットインからそのままミドルシュートを放ち。(ブロック)
4分には新潟のプレッシングを受けながらのGKからのビルドアップ、ここも左サイドで前進の姿勢から中央→右へとサイドを移し、スルーパスに走り込んだ浜下のクロスを(DFに当たった末に)中央で杉森がトラップするも撃てず。
徳島にとってはどれだけ、新潟の長所である相手陣内での崩しを見せる事で対抗できるかがカギだと思っていましたが、以降はサイドで詰まって作り直すというシーンが目立つ事となります。

一方の新潟は前節から本間がスタメンに復帰した事で、松田と共にドリブルを絡めての崩しが敢行しやすくなっているような布陣。
こちらも、相手の徳島の長所を見せる事でストロングポイントとは言わせない、というような振る舞いが行われる予感を孕ませ。

その本間の持ち味が中々表れない事もあり、天皇杯を引きずっているのかやや停滞感を覚えつつ推移する新潟。
それを尻目に徳島は17分、最終ラインからの繋ぎで再び杉森の左サイドの突破に持ち込み、そのままワイドからエリア内左へと流れる杉森。
これを新潟・藤原がオブストラクションのような形で倒してしまうと、すかさず主審の笛が吹かれて反則となりPKに。
キッカーは一美が務め、ゴール右上へと豪快に蹴り込まれてネットに突き刺さり。
2戦連続のPKでの得点でPKゲッターと化しているかのような一美ですが、しっかりと先制点を齎しました。

試合が動いた事で、ビハインドとなった新潟がボール保持の時間が長くなる展開に。
これに対し徳島は、守備時は渡井がFWの位置に上がる4-4-2の布陣にシフトしての対抗を見せます。
本間へスペースを与えないというこの日のテーマは果たされていたものの、逆の右サイドで好機を作られる場面が増え。
20分には藤原のパスカットから、拾った伊藤のスルーパスにエリア内右へ谷口が走り込み、シュートはブロックされるも拾い直してクロス。(GKホセ・アウレリオ・スアレスが弾いたのちクリア)
また25分には本間が徳島・内田のアフターチャージを受け反則、内田に警告が出されたうえに中央からの直接FKを与えてしまい。(キッカー田上が直接シュートも壁を直撃)

それでもその後は徳島の時間に移り変わり、対策が奏功する展開。
再び停滞する新潟、30分過ぎ辺りから本間が逆の右サイドへ張り出して攻撃に絡むシーンが増えていきます。
38分には最終ラインからの繋ぎの中で、右ワイドへ流れて受けた本間がスルーパスを送り、松田が走り込んでクロスを入れるも惜しくもゴールラインを割り無効に。

終盤にはすっかり新潟ペースとなっていた試合展開。
このまま押し切って同点としたい所でしたが、それが叶ったのが44分でした。
敵陣左サイドでの攻撃で、本間が左ハーフレーンで中継点となりつつ中央→右へと展開し、藤原のクロスが右ハーフレーン手前から上がり。
これをファーサイドで谷口が合わせヘディングシュート、ゴール左へと突き刺さり。
目論見通りに追い付いた新潟、その後も攻撃権を支配して前半を締め。
徳島で目立ったのは一美の反則(45分に警告を受け、その後も新潟・堀米を倒す)のみとなった残り時間で、1-1で折り返しとなります。

ボールポゼッションに長けたチーム同士が相対した結果、ともにフィニッシュ数が伸びない試合展開となり。
少ない好機をモノにしたいのはお互い様な事でしょう。

後半立ち上がり、ともにラフなボールを蹴り合う入りを経て新潟がセットプレーでラッシュを掛けます。
前半終了間際の反則の連発が尾を引いている徳島に、後半2分に再度反則を受けてからの攻勢。
3分の左コーナーキック、キッカー伊藤はハーフレーンへのショートコーナーを選択し、堀米がダイレクトでシュートするもエリア内の新潟の選手(千葉?)の腕に当たりハンドの反則に。
6分には左ハーフレーン・エリアからやや手前での直接FK、キッカー堀米はグラウンダーで壁の下を通すクロス気味のシュートを撃つも、GKスアレスがキャッチして防がれます。

一方の徳島、中々アンカーの櫻井を経由しての攻撃が出来ない中で、センターフォワードの一美に当てた後に櫻井に回すという手法へと移し反撃。
10分にはそこから櫻井がミドルパスで右へ展開し、受けた浜下から中央→左へとサイドを移し、安部のエリア内へのスルーパスに一美が走り込む好機を作るもシュートは撃てず。
流れを掴みかけた徳島ですが一方でカウンターの危機も浴び、12分には一美に当てた後に奪われ、千葉の縦パスを受けた本間が中央をドリブル。
そしてエリア内左へラストパス、谷口がシュートを放ち。(ブロックに当たりGKスアレスキャッチ)
18分にはプレッシングでロングボールを蹴らせたのち、右サイドでカットした新井が浜下のスルーパスに走り込んでクロス。
このグラウンダーのボールにニアサイドで一美が走り込み、決定機になりかけるもディフェンスに遭いシュートは撃てずと、お互い後一歩まで迫るもののゴールは奪えません。

中々前半のような好機が作れなくなってきた新潟が先に動き、20分に3枚替え。
星・伊藤・本間→秋山・高木・小見へと交代します。
一気に3枚替えた隙を突かんと、徳島は21分に櫻井が攻撃を組み立て敵陣で展開するも、その櫻井が受けた所を奪われてしまい実らず。

一方の新潟は秋山が右へと降りる3枚の最終ラインの形を見せつつのビルドアップを交え、攻撃の選択肢を増やしてペースを掴まんとします。
27分には千葉縦パス→谷口ポストプレイから左サイドへ人数を増やして前進、小見のスルーパスに走り込んだ高木からマイナスのクロスが送られ、クリアされた所に秋山が走り込んでミドルシュート。(枠外)
29分には高木が徳島・カカに反則を受けると、FKを素早くリスタートした小見のスルーパスに高が走り込んでシュート。(ゴール左へ外れる)
ボランチも積極的にフィニッシュに絡むという、敵陣で人数を掛ける新潟らしい攻撃を見せ始め。

一方27分に櫻井・安部→児玉・エウシーニョへと交代(白井がアンカー、新井が左SBへシフト)していた徳島。
31分に杉本が痛んで倒れ込んだのを契機に、こちらも3枚替えと激しい動きを見せ。
杉森・一美・渡井に代え、西谷とムシャカ・バケンガ、玄理吾(ヒョンリオ)へと交代し、枠を使いきります。

前線が揃ってフレッシュとなった事で、プレッシングに活を取り戻し攻撃機会を得ていく徳島。
それでも4-4-2の布陣のため、数的不利で嵌めにいかざるを得ないシーンが目立つため、3枚+GKの最終ラインで繋ぐ新潟には対抗しきれていない感があり。
左の西谷が前に出て嵌められれば……といった感じでした。

それでも終盤を迎える中で、プレッシャーを受けた新潟はパスミスが目立ち。
この辺は経験不足の秋山が中盤の底に居たが故に写りました。
41分には最終ラインからのパスがズレた所を、拾いにいった秋山が徳島・児玉をチャージする形になってしまい反則。
そこから何度か徳島にセットプレーを与える流れとなり、押され気味となった所で迎えたAT。
今度は右サイドに追い込まれた末に、あろう事かパスミスをエリア内左で徳島・バケンガに拾われるシーンを作ってしまったものの、バケンガが入れ替わらんとした所を高がカバーして何とか防ぎます。

冷や汗をかいたものの、その後持ち直し勝ち越しを狙う流れへと持ち込んだ新潟。
スローインから左サイドで高木が徳島・エウシーニョに反則を受け、FKの好機。
キッカー高木の低いクロスは鈴木のフリックが決まらず跳ね返されるも、堀米のラフなロビングを藤原がエリア内へと落とし、そこに小見が足から跳び込んでのシュート。
ゴールネットに突き刺したものの、オフサイドを取られてしまい残念ながらゴールならず。

結局1-1で引き分けとなり、シュート数も3対7という低い数字に終始。
少ない好機を生かせないのを責めるべきか、逆に好機をそれだけしか作れないのを責めるべきか、(お互い)判断に迷う試合となりました。


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