ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J3リーグ第18節 AC長野パルセイロvsテゲバジャーロ宮崎

2022-07-29 16:25:11 | サッカー視聴記(2022年その他)

<長野スタメン> 4-3-3
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RIH 佐藤祐太 DH 水谷 LIH 宮坂
RWG 山本 CF 宮本 LWG 森川
<宮崎スタメン> 4-4-2(4-4-1-1?)
GK 植田
RSB 小川 CB 神野 CB 奥田雄大 LSB 新保
RSH 三村 DH 江口 DH 千布 LSH 北村
FW 薗田 FW 徳永

上が中々転ばないため、折り返しを経て今節から始まる後半戦は、昇格の事を考えれば負けられない戦いとなる長野。
一方の宮崎は目下6連敗中と泥沼であり、(今季の所は)降格の心配は無いとはいえ気分は決して良いものでは無い現状。
そんな2チームは、試合前のスタメン予想ではともに4-3-3と予想されていましたが、チーム状況を踏まえたのかともにドイスボランチで中盤の底を固めるスタイルを採りました。

ただしシンプルに4-4-2を採用(ないしは徳永がトップ下を務める4-2-3-1or4-4-1-1)した宮崎とは対照的に、長野・シュタルフ悠紀リヒャルト監督は、様々なフォーメーションを取り入れる人物であり。
そんな側面からか、守備時には佐藤が引き気味・森川が上がり気味の4-3-3で構え、攻撃時は4-4-2気味に動くという可変システムを採用しました。
<攻撃時の長野> 4-4-2
GK 大内
RSB 船橋 CB 池ヶ谷 CB 秋山 LSB 杉井
RSH 佐藤祐太 DH 水谷 DH 宮坂 LSH 森川
FW 宮本 FW 山本
果たしてこの変化がどういった試合展開を呼び込むか。

その長野は、キックオフでいきなり水谷が前へドリブルで運ぶというレアなシーンで幕を開け。
チーム全体が変節を好む指向になっているようでありましたが、度肝を抜かれる事無く冷静に対応する宮崎。
バランスを重視した4-4-2に変更したといっても、それは自身が前年貫いていたフォーメーションであり、言わば元に戻ったような恰好であり。
大きくは変わらずに、持ち前の攻撃サッカーを敢行していきます。
それでも中々フィニッシュに辿り着けず、逆に前半5分に長野の好機。
右サイドからの繋ぎで山本がドリブルを経て中央へパス、受けた森川がエリア内を突いてシュート。
ブロックされて掻き出されたボールを拾った船橋がミドルシュート(GK植田キャッチ)と、ポゼッションは上回るもシュート数で後れをとるという、ありがちな現象はいきなりついて回る事となり。

長野の可変システムは、登録上は右ウイングの山本が激しく動き回り。
セカンドトップ的な動きをする事により、逆の左サイドで攻撃に加わる場面が目立ちました。(上記の好機では、スローインからの流れだったため右で関わっていた)
またプレッシングの際にも、山本・森川の両WGは中央に絞って構えるなど、WGと表現すべきか悩む立ち位置を取り。

その分サイド攻撃は、右サイドバックの船橋の推進力にウェイトが掛かるといった長野。
しかし15分過ぎ辺りから宮崎にその裏を突かれ始め、17分には宮崎が左サイド奥で人数を掛けての攻撃で、裏に抜け出そうとした新保が宮崎・佐藤と交錯した事で反則を取られ。
これで得た左サイドからのフリーキック、普通ならばクロスという所でしたがキッカー小川は直接シュートを狙い。
巻く軌道でニアサイドを突き、GK大内の裏をかく事に成功する見事なキックで、宮崎が先制点を奪いました。

やや微妙な判定でのFKでフラストレーションが溜まっていたのか、長野は直後のキックオフからの攻撃で、ロングボールに抜け出そうとした山本が宮崎・新保と交錯して反則。
これに対しシュタルフ監督が異議を唱えた事で、警告を貰ってしまうという一幕も生まれます。

気を取り直して攻め上がる長野ですが、可変する分得点期待値の高い速攻は中々出来ず。
ビハインドが重くのしかかるような状態の中、シュートを重ねていくものの、それが逆に窮地に追い込む結果を招きます。
26分、クリアボールを森川が拾って繋ぎ、左ハーフレーンで持った杉井がエリア手前からシュート。
しかしエリア内で江口のブロックに阻まれると、跳ね返りを千布が拾った事で攻守交替となり、縦に速く運ばれる攻撃つまりカウンターに持ち込まれ。
そして薗田がエリア手前からシュートを放ち、ブロックにいった長野・池ヶ谷の伸ばした足に当たると、ループの軌道になってゴールに吸い込まれるボール。
前半のうちにリードが2点に広がる事となりました。

焦りが見られる長野は、31分に左サイド奥で宮崎・三村のホールディングにより奥深くからのFKに。
しかし素早いリスタートを選択し、戻されたボールを宮坂が左サイドからシュートしますが、ブロックに阻まれ。
陣形が整っていないうちに決めたかったのでしょうが、冷静さを欠いているように映りました。
36分には右コーナーキックから、キッカーの位置に杉井・宮坂の2人を立たせる策を採ったのち、宮坂のクロスが上がり。
その跳ね返りをエリア手前で待っていた宮本がボレーシュートにいくも、空振りして逃してしまい。

流れが変わったのが39分、宮崎がGK植田のパントキックから一気に敵陣で攻撃を展開するも、防いだ長野のカウンター。
森川のドリブルからのクロスでCKを得た事で、以降前半終了まで宮崎の攻撃機会は皆無となり。

43分最終ラインからの繋ぎを経て、杉井のミドルパスからの空中戦を制した長野が好機を迎え、左サイド奥を突いた森川がカットインからマイナスのクロス。
中央ややニア寄りで宮本が合わせシュートするも、GK植田のセーブに阻まれゴールならず。
決定機を逃した長野、尚も攻撃の手を緩めず。
アディショナルタイムにも山本のヘディングシュート(オフサイド)、宮坂のロングシュート(ブロック)とフィニッシュを浴びせましたが、結局得点は生まれず。
宮坂のシュートが防がれると同時に、前半終了の笛が鳴ります。

2点を追う立場の長野ですが、ハーフタイムでは動かずそのまま後半に挑み。
しかし微調整はしてきたようでありました。

迎えた後半2分、左サイドで杉井の縦パスを受けたのは宮本で、そこから溜めたのち送られたスルーパスに杉井が走り込んでクロス。
速いボールでファーサイドを突いた末に佐藤祐が頭で合わせ、ヘディングシュートでゴールネットを揺らし、早々に1点を返します。
可変して2トップとなる長野ですが、前半はもっぱら山本がサイドに開く役割を務め、宮本はフィニッシャーに集中していた感があり。
後半最初の好機で、左に開いた宮本を活かしての攻撃を見事に決め、望みを繋ぎました。

点差を詰められた宮崎は直後の3分に攻め上がるも、逆に長野のカウンターを招き、宮本が迫力あるドリブルでエリア手前まで突き進み。
シュートは生まれずも、前半の終盤もカウンターを受ける事により委縮してしまった感がある宮崎。
その流れに従うかのように、長野がシュートを量産していく展開となります。
4分には佐藤祐のパスをエリア内左で受けた宮本がシュート、しかしGK植田がセーブ。
8分にはGK大内のフィードを右サイドで受けた山本、そのままグラウンダーのクロスを入れるとニアサイドで受けた宮本がポストプレイ、そして後方から走り込んだ水谷がシュートするも枠外に。
9分には右CKから、宮坂のニアサイドへの低いクロスを池ヶ谷がフリック気味に合わせ、ヘディングシュートが放たれるもGK植田がセーブ。

防戦を強いられる宮崎は、11分に三村→綿引へと交代。
前線の運動量を補填したその狙いは前線からのプレス強化でしたが、迎えた12分。
長野の最終ラインでの繋ぎを阻みにいき、エリア内のGK大内にまで北村が詰めにいくも、巧みにかわした大内により長野の前進が始まり。
敵陣エリア手前でパスを繋ぎ、一旦は奪われるも水谷のパスカットで再度攻撃し、すかさず右から上げられた佐藤祐のクロスをファーサイドで山本が跳び込んで合わせ。
ヘディングシュートがゴールに突き刺さり、ヘディング2発で同点に追い付いた長野。

試合は文字通り振出しとなるも、勢い盛んな長野は直後の14分にも決定機。
舩橋ミドルパス→宮本フリックで森川がドリブルで抜け出すという、単純ながら威力抜群の攻撃でエリア内を突き。
しかし放たれた森川のシュートはGK植田のビッグセーブに阻まれ、勝ち越しはなりません。
押し返したい宮崎も17分、敵陣で千布を中心としてのパスワークを経て、千布の縦パスを受けた徳永がエリア内右奥を突いてシュート。
しかし角度が無いのが災いし右ゴールポストを直撃、詰めていた北村もシュートは撃ちきれず。
ともに決定機を決め損ねた事で、長野の勢いも落ち着きここからが本当の戦いに。(長野は19分に宮本→山中へと交代)

宮崎は同点に追いつかれて以降、徳永が低目に降りビルドアップに関わる立ち回りを見せ始め。
それに伴い左サイドバックの新保が積極的になり、時にはフィニッシュにも絡んでいきます。(20分にエリア内左からクロス気味にシュート・枠外)

いつの間にか、変化を付けて劣勢を挽回した宮崎が好機を作り続ける時間帯へと変貌。
24分には徳永が中央からエリア内を突きやや右からシュートを放つも、ゴール脇のクーラーボックス直撃の枠外に終わり。
26分には綿引も中央からエリア内に進入、シュートしますがブロックに阻まれ。
流れを変える必然性が出て来た長野は、28分に2枚替えを敢行。
森川と佐藤祐に代えて、デューク・カルロスと藤森を投入します。

この交代を境に、(登録上)FWの3人は純正WGの3トップに近い立ち位置を取り始め。
SBとWGの2人が織り成すサイド攻撃で、宮崎サイドに脅威を与えていきます。
しかし宮崎の攻撃も衰えず、36分にはクロスの跳ね返りを拾った小川が前進しエリア内を突かんとし、長野・デュークの反則気味のチャージで阻まれるも尚もクリアボールを神野が拾い継続。
そして右奥を突いた綿引からクロスが上がり、中央で江口の落としが徳永に渡る絶好機となるも、ワンテンポ遅れて放たれたシュートはブロックされてしまい。

もうすぐ勝ち越せる展開と踏んだか、宮崎は直後に2枚替え。
徳永・薗田→工藤・橋本と、FW2人を投入し勝負を賭けにいきます。
一方の長野も38分、宮坂・山本→東・三田へと2枚替え。(山中がCFに回る)

交代カードが示した通り、尚も攻撃の手を緩めない宮崎。
しかし40分に橋本のエリア内へのスルーパスに工藤が走り込むも、GK大内に抑えられ、そこから長野が一気に前線へと運び。
杉井のスルーパスに山中とデュークの2人が走り込む事で、対応した神野のクリアをデュークが近い位置でカットと、相手のクリアミスを呼び込み。
そして細かいタッチでカットインするデューク、エリア内から放たれたシュートはこの日当たっているGK植田にまたもセーブされるも、跳ね返りを藤森が頭から果敢に跳び込んで詰めゴールネットを揺らします。
数的不利の状況で浴びた連続攻撃にはどうしようもなかった宮崎ディフェンス。
2点ビハインドから、とうとう逆転を果たした長野。

直後にすかさず残ったカードを切る宮崎ベンチ。(江口・小川→下澤・西田)
しかしその最初の攻撃で左サイドでのFKを得た以外は、まるで好機を作れなくなり。
逆に長野がゴールを脅かしていくシーンの連発で、同点への機運は既に無いといった状態に。

交代で入った三田や東が果敢にシュートを放っていく長野。
その勢いのままATを迎えると、左サイドでのセットプレーの連続に持ち込んでは、時間を稼ぐ立ち回りへと移行。
宮崎は最後までその流れを切る事が出来ず、目安時間(3分)が過ぎ去り、試合終了の笛が鳴り響きました。
ホームで貴重な勝ち点3を得た長野、以降も一つずつ、落とせない戦いをモノにしていきたい所でしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする