
根津一丁目の交差点から2本入った奥。明治時代の蔵を改装したうどん屋さんに行きました。


庭に面した入口付近はガラス張りのスペース。大きなテーブルがあります。
蔵の中で食べる人はそこから階段を五段ほど上がって奥へと。

木造の蔵。一間ごとに大きな梁が6本ほど並んで見えます。明治の成功した実業家のお屋敷でした。

薬味だけでもわくわくします。

釜揚げうどんが茹るのを待つ間に、ごま豆腐と南蛮漬けをいただきます。

となりの熟年組はワイングラスで日本酒をやっております。こちらは勤務時間中なので水です。辛い~。
手前の焼き物は熱々のめんつゆが入った一升徳利。

うどんと野菜の天ぷらが来ました。

しこしこ。つるつる。美味しい。量もすごく多いです。立ち食いうどんの2玉以上はあります。
ごちそうさまでした!
数年前の日曜日に一度来て、その時は長い行列にめげてしまいましたが、今日は開店前から並んだので早かったです。

元々は実業家の個人邸宅、その後料亭などを経て茨城県会館として使われていました。
写真を見ましたが本当に立派な堂々たる日本家屋でした。
2003年頃に売却が決まって、跡地の再利用事業計画案のコンペが行われ、老人ホームの計画が採用。
その計画の一部としてこの木造の蔵を改装したうどん屋さんが生まれました。
設計は隈研吾さん。あかぎ神社、浅草観光センターなどこちらでは出番のおおい建築家です。
古い木造家屋にも見えそうな老人ホームの柔らかい外観は根津の町並みによく溶け込んでいます。
とはいえ。もともとあった日本家屋も文化財クラスの素晴らしものでしたから取り壊しの際には
反対運動も行われたようです。どうしても難しい問題がついて回る古いたてもの。
手打ちのしこしこする感じが伝わってきます。
水のよい所は、うどんも蕎麦も美味しいですもんね。
・・・唐突ですが
前回のと今回のとで、大林監督の「転校生」が
ふっと頭に浮かんだのはなぜだろう。
階段と色彩の感じ・・・かな(^▽^;)
素敵な写真、ありがとうございます♪
根津の裏路地を歩いていると井戸が多く残っていて驚きます。
今、文京区の地下水を飲んでいいのかどうかわかりませんが
昔はいい水がどこでも出たんでしょうね。
画面のちょっとゆるいピントの具合が大林風を連想するかも知れません。
昨日の階段を下りていたおじいさんが、滑って階段から転がり落ちて
下に落ちた時におばあさんと入れ替わっているみたいな(笑)