
呑川を下る旅。後編。前回終わった大岡山から。大岡山駅の改札を出て3歩で見える東工大。この日も梅雨入り直前のいい天気でした。

東工大のキャンパスの間の坂道を一気に降りて呑川と再会。日体大の裏手の親水公園で最後に見たささやかな流れがずいぶん大きくなりました。
この位置で九品仏からの支流が合流していて、さらに都の清流復活事業で落合の水処理センターから送られた高度処理水も流れに加えられています。

河口まで9.2km。がんばろう。

川の中を歩く人たち。水がくるぶしくらいまでしかないことが分かります。

石川台で桜並木が一瞬だけ復活。この後は河口まで桜並木を見ることはありませんでした。

中原街道を越えて。

東急池上線を越えて。

大田区立雪谷中学校では運動会開催中。お天気で良かったですね。この後もいくつもの小中学校で運動会が行われているのを見ました。
こういうのって自治体とかで開催日を全部同じにしているんでしょうか。

その近くにある銭湯マニアにはお馴染みの明神湯を見学。おかえりモネで東京に出て来たモネが下宿することになった汐見湯の外観はこちらで撮影しました。

雪谷台地と上池台の隙間を歩いているので川のすぐ近くにこのような急峻な階段があって見惚れます。

東海道新幹線、湘南新宿ラインを越えて。

JRの先は池上。池上本門寺は上池台台地の末端にあります。

あるお寺ではバザーをやっていました。チュウハイ、ハイボール、日本酒、甘酒と般若湯に注力している販売ラインナップ。

蒲田が近づいてきました。右と左に見える巨大な建物はなんでしょうか。

右のは日本工学院専門学校・東京工科大学でした。

提供公園があったのでちょっと寄り道してビルの真下に行きましたが本当に大きかった。
ちなみに左に見えていた建物はアロマスクエアという化学工場跡地の再開発ビル。戦前は大船に移転する前の松竹蒲田撮影所があった場所だそうです。
今、NHKのBSでやっている「今度生まれたら」というドラマで蒲田行進曲の3人(風間杜夫、松坂慶子、平田満)が共演してるの見てる人いませんかね。
まだ半分くらいなんですがすごい作品になりそうな感じです。

蒲田のおいしい讃岐うどんの昼ご飯を食べました。

JRの蒲田駅から呑川に沿って進むと、今度は京急の蒲田駅。羽田や三浦方面に行く時に乗り換えで悩む2階構造の京急蒲田駅。
JR蒲田駅と京急蒲田駅の間は直線で700m離れていて乗り換え駅としては機能しにくいのですが、今度この二つの駅を東急線で繋ごうという計画案が出てきました。
これが完成すると、池袋から副都心線=東横線=新たにできる線=京急空港線と繋がって、池袋から羽田空港へ乗り換えなしで行けることになります。早くして。

京急蒲田の先でちょっと寄り道して大田区総合体育館を見学。京浜線の車窓から見えるこれがずっと気にかかっていました。

いつの間にか川幅は更に大きくなっていました。呑川歩きの最初に「呑川は特撮ファンには有名」と書いたのがだいたいこのあたりの場所の話。
第二形態のシン・ゴジラが多摩川から海老取川を経て、上陸コースに選んだのがこの呑川だったのです。

このシーンです。歩いている時には全然記憶ありませんでした。

海の近くの工業地帯に入り、川に沿って歩くことができなくなりましたが、一番最後に左岸でこんな河口に繋がるこんな道が残されていました。
突き当り、この階段を上れば河口です。

厳密に言うと呑川は直接東京湾には注いでおらず、東京湾の200m手前で海老取川という羽田空港と大田区との隙間の運河に合流しているので河口ではないのですが。

同じ場所で、少し左側を見るといきなりこんな物があります。羽田可動橋。羽田空港から首都高1号線に合流する道路が海老取川を越えるために作られました。
航行する大型船のために2本の橋げたが回転するという特殊な構造になっていますが、1998年に使用停止となり四半世紀経った今もそのままの形で残っています。
呑川下り、以上です。思った以上にドラマチックな展開がある川で面白かった。やはり実際に行って、それから調べてみないとなかなか見えてこないものです。
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