たった一人でこつこつと手作業だけでビルを作り続けて19年。
「三田のガウディ」とも呼ばれる岡啓輔さんの蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)が完成したらしいというSNSを多数見るようになったので行ってきました。

三田駅からほど近い聖坂。前回2015年に見に行った時はは坂の上から下って現地に近づきましたが今日は下から登って行きます。
第一印象は4年間でずいぶん大きくなったなということ。

この一帯は大規模な再開発の真っ最中。左右にあった古いマンションも2024年に解体。アリマストンビルだけがぽつんと取り残されていました。
それにしてもものすごい存在感。ここにいても圧力を感じます。人が莫大な時間と労力を練り込んで作ったものに発生する磁場のような力。

こちらがマンションに挟まれていた2015年のアリマストンビル。この時は3階部分まででその上に鉄筋が棘のように飛び出して独特の雰囲気を作っていました。
ストリートビューで見るとこの後2021年までの6年間は外観上の変化はほとんどありません。どうやらこの間は再開発組合より建築工事を止められていたらしいです。
2022年10月にはシートで覆い隠されていて、その後2024年10月まで2年間はその姿をほぼ見せることなくシート内で建設が進められていました。

11月の初旬からXなどで「蟻鱒鳶ルついに完成」という写真を見るようになりました。
実際は10月24日あたりに周囲の足場が撤去されて、ビル外観が遮蔽物なく見られる状態になったところ。これで「完成」というのは少々言い過ぎのようです。
それでもおめでたいことはおめでたいけど。

不定形の開口部をどうするのかと思っていましたが、形を合わせたサッシやステンドグラスのような多面体のガラス窓で塞がれていました。

玄関扉も鉄を溶接して作ったポリゴン状の立体的な物。よく見ると取っ手の代わりに鉄の棒が付いています。


地面近くに隙間が空いているところから少しだけ建物内部が見えました。地下室が見えます。

「完成」を聞いて見に来た人が他にもちらほらと。

最上階は半分は屋根のないテラスになっているようです。太陽の方角を調べて正面に日が当たる時刻を計算して13時に来ましたがまだちょっと早かった。
今後は2024年12月から2025年11月まで南東へ10mを曳家で移動。この間は1年間制作者も建物に近づけなくなるそうです。
2025年11月から2026年2月くらいを目途に最終工事をして完成大パーティという流れのようです。まだまだというかもうちょいというか。
それにしてもこの建物はさきほどの内部写真で見ても地下室があるんですが、地下室がある建物の曳家ってどうするんでしょう。地下まで掘り下げてやるしかないか。
実際に移動するのは2025年8月くらいになるそうですが、それだけ前準備も大掛かりだということです。
岡啓輔さんには1億円の借金があって、この建物の買い手を探しているということです。再開発の一部として買い取って整備して公開すればいいのにな。

再開発の計画書を見るとアリマストンビルのある付近は緑地化される計画のようです。
親子連れが散歩する傾斜地の公園の一番高い所にアリマストンビルが忽然と立っている風景が見られたらちょっと面白そうです。
「三田のガウディ」とも呼ばれる岡啓輔さんの蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)が完成したらしいというSNSを多数見るようになったので行ってきました。

三田駅からほど近い聖坂。前回2015年に見に行った時はは坂の上から下って現地に近づきましたが今日は下から登って行きます。
第一印象は4年間でずいぶん大きくなったなということ。

この一帯は大規模な再開発の真っ最中。左右にあった古いマンションも2024年に解体。アリマストンビルだけがぽつんと取り残されていました。
それにしてもものすごい存在感。ここにいても圧力を感じます。人が莫大な時間と労力を練り込んで作ったものに発生する磁場のような力。

こちらがマンションに挟まれていた2015年のアリマストンビル。この時は3階部分まででその上に鉄筋が棘のように飛び出して独特の雰囲気を作っていました。
ストリートビューで見るとこの後2021年までの6年間は外観上の変化はほとんどありません。どうやらこの間は再開発組合より建築工事を止められていたらしいです。
2022年10月にはシートで覆い隠されていて、その後2024年10月まで2年間はその姿をほぼ見せることなくシート内で建設が進められていました。

11月の初旬からXなどで「蟻鱒鳶ルついに完成」という写真を見るようになりました。
実際は10月24日あたりに周囲の足場が撤去されて、ビル外観が遮蔽物なく見られる状態になったところ。これで「完成」というのは少々言い過ぎのようです。
それでもおめでたいことはおめでたいけど。

不定形の開口部をどうするのかと思っていましたが、形を合わせたサッシやステンドグラスのような多面体のガラス窓で塞がれていました。

玄関扉も鉄を溶接して作ったポリゴン状の立体的な物。よく見ると取っ手の代わりに鉄の棒が付いています。


地面近くに隙間が空いているところから少しだけ建物内部が見えました。地下室が見えます。

「完成」を聞いて見に来た人が他にもちらほらと。

最上階は半分は屋根のないテラスになっているようです。太陽の方角を調べて正面に日が当たる時刻を計算して13時に来ましたがまだちょっと早かった。
今後は2024年12月から2025年11月まで南東へ10mを曳家で移動。この間は1年間制作者も建物に近づけなくなるそうです。
2025年11月から2026年2月くらいを目途に最終工事をして完成大パーティという流れのようです。まだまだというかもうちょいというか。
それにしてもこの建物はさきほどの内部写真で見ても地下室があるんですが、地下室がある建物の曳家ってどうするんでしょう。地下まで掘り下げてやるしかないか。
実際に移動するのは2025年8月くらいになるそうですが、それだけ前準備も大掛かりだということです。
岡啓輔さんには1億円の借金があって、この建物の買い手を探しているということです。再開発の一部として買い取って整備して公開すればいいのにな。

再開発の計画書を見るとアリマストンビルのある付近は緑地化される計画のようです。
親子連れが散歩する傾斜地の公園の一番高い所にアリマストンビルが忽然と立っている風景が見られたらちょっと面白そうです。
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