高尾山口 タカオネと599ミュージアム

手軽で質の高い行楽地として近年ますます人気の高い高尾山ですが、その価値をさらに高めんと新しい施設がいろいろとオープンしています。

高尾山口の改札を出てロータリーの先の信号の真向かいに2021年7月にオープンしたばかりのホテル。TAKAoneと書いてタカオネ。TAKAワンとも読めます。
以前ここにバニラスイートというラブホがありました。ほとんどの人は駅を出るとすぐ右の登山口に向かうので知らないと思いますが。
閉店したそのホテルを京王電鉄が入手して「体験型ホテル」にリノベーションしました。

1階のカフェ。お蕎麦屋さんが並ぶ表参道にはないタイプの食事処です。

ホテルのフロントとグッズや山用具などを販売するショップ。

建物裏にはバーベキュー場。薪割から自分たちでやります。日帰り登山で味わえない新しい体験を各種提案するホテルです。
ビアマウントで夜景を楽しんだ後、電車で帰らなくてもいいという使い方も良さそうです。リノベーション設計は箱根本箱などの実績がある海法圭建築設計事務所。
コロナが落ち着いたら一度泊まって見ます。


続いてはこちら。2015年にオープンしたTAKAO 599 MUSEUM。高尾山口駅から徒歩3分くらいの至近距離にあるのですが、ここも登山目的の人なら普通は寄らない場所です。
ここに東京都高尾自然科学博物館というのが古くからあったのですが2004年に閉館。その土地と所蔵資料を利用して、観光・学習・交流の機能を持たせた博物館が誕生しました。

左サイドは下見張りに格子の目隠しなど山間の民家風ですが構造自体は鉄骨＆鉄筋です。
設計は東畑建築事務所。1932年に武田五一(「ごちそうさん」のムロツヨシ)の弟子の東畑謙三が設立した事務所で、このブログでは初登場ですが関西を中心に膨大な実績があります。

かつてあった自然科学博物館というのは存在すら知りませんでした。小学校の遠足では寄ったりしたんだろうか。

窓側はカフェスペース。ケーキ、ホットドックと飲み物くらい。
この10年位、新しい施設ができると8割くらいがこういうシンプルな空気感のインテリアですが、これっていつまでかっこいいと思ってもらえるのかな。

広い吹き抜けの展示スペース。

訪ねた数日後にアド街が高尾山で、このミュージアムも紹介されていました。昆虫などの標本展示が凝っているという説明でしたがほとんど見なかったな。

映像展示。下の方に本物の動物標本が設置されていてそれを活かした形で季節の移り変わりを映像で見せてくれます。

時刻はまだ11時15分。このままぴゅーっと登って来ても良かったんですが、お腹がすき過ぎていたのでお蕎麦屋さんでかつ丼食べてぴゅーっと帰宅しました。