みなとみらいから桜木町の方へ。コロナ以降に完成した2棟の高層ビルを見学します。写真右側が横浜市役所新庁舎。左側がザ・タワー横浜北仲。
横浜球場の隣に村野東吾の設計で1959年に建てられた旧横浜市庁舎は名建築として知られています。
今回は50年ぶりに建て替えとなり、市内20か所に分散していた市役所機能を一か所で集約できるようになりました。デザイン監修が槇文彦、設計施工が竹中工務店。
こちらは隣接する別棟(ビル手前の白い建物)のアトリウム。横浜市が主催する様々なイベントの会場となります。
タワー棟の市役所はフロントで受付をしてから名札をもらって中に入るスタイル。見学だけでも入らせてくれますが、展望台も何もなく見どころはありません。
最上階まで上がりましたが、窓のは薄いシェードがかかっていて景色は望めません。
なので無料展望台のあるお隣のザ・タワー横浜仲町へ。1,174戸の分譲マンション、175室のホテル、商業施設の入る都市型複合ビルです。2020年完成。鹿島建設。
分譲マンションには珍しく最上階に誰でも行くことができる展望台があります。展望台専用エレベーターであっという間に58階へ。
ここよりちょっとだけ高いランドマークタワーの展望台は料金1,000円ですから圧倒的にこちらがお薦めです。
ベイブリッジ、赤レンガ倉庫、大桟橋と全て見渡せます。ちょっとAPAホテルが邪魔だけど。反対の街側の眺望も素晴らしいです。
素敵なソファも置かれていますが、そのコーナーは宿泊者専用。身分の差を感じられます。
現在第8回の横浜トリエンナーレが開催中。こちらは会場の一つである旧第一銀行横浜支店。
2017年の時に見に行ってなかなか面白かった印象です。今回の展示は社会派に寄り過ぎていてアートとして全く面白くないとネットでは不評です。
神奈川県立歴史博物館へ。
1階が特別展スペース、2階~3階に古代から現代まで5つのゾーン充実した展示が見られます。
この建物自体が、明治37年に横浜正金銀行本店として建設され、重要文化財に指定されている日本を代表する近代建築です。
ボランティアガイドの方が銀行時代の建物内部が見れらる部分を案内してくれました。
第一営業室だった部分の窓。
大正時代に取られた写真で、当時吹き抜けだった部分に床が張られていることが分かります。
横浜正金銀行は大正8年で資金が1億円。世界三大為替銀行の一つと称される大銀行でした。その後、東京銀行、三菱東京銀行を経て現・三菱UFJ銀行。
こちらが本来の建物正面。(先ほど入場した階段があるのは戦後増築された新館部分でした)設計は明治時代を代表する建築家、妻木頼黄。重要文化財。
創建時のドームは関東大震災で焼失。現在のドームは昭和42年に博物館として改装の際に復元された物。近年「エースの塔」の愛称をつけて横浜三塔の仲間になるべく画策中。
現存する最も重厚な明治の西洋建築の代表です。
馬車道を越えて新港へ。
サークルウォーク。2015年にカップヌードルミュージアムに行った際に見てブログのネタにしています。
9年前には素通りしたJICA国際協力機構のビルを目指しています。
3階に国際色豊かなメニューのレストランがあります。広い。空いてる。眺めが良い。安い。
パパコンカルネ・サルサでトマトというコスタリカの豆とジャガイモの煮物を食べました。じゃがいもちょっと固めでしたが美味しかった。目の前にダイヤモンドプリンセス。
食後に海外移住資料館で日本人の海外移住の歴史を学びました。海外での一攫千金を夢見て、戦前だけで77万人の日本人が主に南米に移住していきました。
赤レンガ倉庫へ。この場所はいつもビール祭りなどのテントが並んでいるイメージですが、何もない時は大桟橋まですっきり見通せます。
ダイヤモンドプリンセス。コロナの最初期にものすごい不幸な運命に翻弄された豪華客船。ほんの4年前のことです。なんとなく手を合わせて拝んでしまいました。
象の鼻パークへ。
横浜税関 (クイーンの塔)
久しぶりに横浜をゆっくり散歩しました。古いものと新しいものがちゃんぽんになった面白い街です。
神奈川県民に言わせると「横浜で遊ぶ」といえば横浜駅西側周辺の繁華街のことで、私が今日歩いたのは横浜ではなくみなとみらいと新港、桜木町を歩いただけになるそうです。
本日のルート。神奈川県民の「横浜」はおよそ赤丸の範囲。
その一方で、「横浜市」というと今度は他の市を圧倒する巨大面積だということが分かります。
横浜市の西側の市を10個合併させてもまだ横浜市の方が大きいくらい。
極端に狭い「横浜」と無駄に広すぎる「横浜市」。都民から見ると分かりにくい謎地帯です。
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