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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

紫式部ダイアリー @パルコ劇場

2014年12月01日 | 演劇・芝居
作・演出:三谷幸喜
出演:長澤まさみ(紫式部) 斉藤由貴(清少納言)
11月29日(土)14時 パルコ劇場


紫式部と清少納言の才媛を巡るオンナの戦い。「源氏物語」で一躍注目を集め、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの若手作家 紫式部。
「枕草子」が大ベストセラーとなり、エッセイストとして確固たる地位を築いた清少納言。そんな二人が作家としての、そして女としての、
人生を賭けたプライドがぶつかりあいます。(チケットサイトの紹介文)


高級そうなホテルのバー。白いカウンター(飛行機の翼をそのまま使った家うデザイン)で連れが来るのを待っているのが清少納言。
備え付けられたスツールは清少納言の背丈にはやや高すぎて、そこに座るのもそこから立つことも一苦労。
しばし遅れて颯爽と現れる若き紫式部。やや落ち目の随筆作家清少納言とと、源氏物語を執筆中で時の人となっている二人が初めてサシでン飲み始める。
二人は明日発表される「あけぼの文学賞」の選考委員としてこのホテルに入っていた。バーに誘ったのは清少納言。
明日の選考会の事で紫式部に頼みたいことがあった・・・・・。

現代のバーにおける2人劇として100分の作品にまとめる力はさすが。パソコンに携帯と言った小道具、ブログにエゴサーチなどいった
現代的な要素が違和感もなく物語に溶け込んでいる。才媛二人のぶつかり合いということだが、そもそもイマドキ風の、時にはヤンキーに
近い言葉づかいが混じる紫式部が、既に立派なおばさんとなった清少納言を終始振り回し続けていて力関係は明らか。で、心配するほど辛辣にはならない。
たくさんの笑を重ねながらそれぞれの個性と苦悩を描いていく。水と油のような二人が酒の力も借りてお互いをさらけ出していく中で
最後には何か通じ合うものもある二人。

さすがの脚本と演出、二人の演技も素晴らしかった。

長澤まさみとは今まで相性今一つだったんですが、夏のドラマ「若者たち」の演技と歌がかなり良かったりして好感度アップ中。
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4 コメント

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ドレスの色が (takako)
2014-12-01 20:14:47
すっごくいいね。
こんな舞台、なかなか見ていないわ。
というか、ここで知って嬉しい。
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takakoさん (B)
2014-12-01 21:53:45
三谷幸喜のいいところは、途中がどうであれ
最後は必ずほのぼのして終わること。
だから安心して見ていられます。

この1枚のショールを実にさまざまな形で使います。
どんどん衣装が変わるように見える不思議。
返信する
Unknown (Ree)
2014-12-02 00:06:10
面白ーい
さすが三谷氏ですね。着眼点がいいね。
Bさんの解説だけで充分楽しめました。
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Reeさん (B)
2014-12-02 07:53:25
お互いの才能を認めているんだけど認めたくない。
自分への自信と不安。渦巻く欲望と嫉妬。
女性同士のそんなこんなを、よくもまああの小太りなおじさんが
書けるもんだと本当に感心します。
いとをかし。
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