ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

高崎市で建築散歩 10月26日

2019年10月29日 | 建築&土木見物

初めて降り立った高崎駅。東京近郊散歩シリーズもついに群馬県に突入です。
台風で秋のゴルフの予定が全て流れてしまったRさんをお慰めするため急遽やって来ましたが結局いつも以上の建築散歩に。自分が目いっぱい楽しんでしまいました。
高崎駅周辺は一通り再開発が澄んでいて西口東口どちらも新し目のペデストリアンデッキが周辺交差点まで覆っています。まあ確かに人と車の分離は便利で安全です。
駅の真横に見たこともないような巨大なLABIがあって驚きますが、これは2008年にできた本社機能を持った自社ビルでした。ヤマダ電機は1973年に前橋で創業。

西口から徒歩5分。最初の見学物件は森の光教会。2016年。隈研吾。何枚かの壁と天井を兼ねた三角形が寄りかかって立っている隈建築では類型的なタイプ。
ちょっと構造的に無理があったようで建物裏手でつっかえ棒みたいな鉄骨に支えられて立っています。

結婚式場に併設の式専用のチャペル。これができる前はこんな教会でした。中も見たかったのですが、挙式中で入れず。

線路を渡って現れるのが高崎アリーナ。2016年。山下設計。こちらも線路の二股に向かって立つとんがり物件。ただし建物としてはこちらが裏手になるようです。

とんがりの下から。建物の3方向を線路に囲まれているため動線として長いデッキが作られています。この日は新体操の大会で内部見学は叶わず。

高崎市美術館。1991年。設計は高崎市建築住宅課および群馬県建築設計センター。1991年。

二つの塔の間に全面ガラス張りのアトリウム的吹き抜け展示空間があるのですが、あまりに強い光が入りすぎるという事で黒いフィルムで窓は塞がれています。ダメじゃん。

高崎市美術館は美術館そのものより奥にある井上房一郎邸が目的です。レーモンドの自邸設計図を基に建てられました。こちらについては別途詳細を書きます。

高崎駐車場。West Park 1000。1000台が駐車可能な高崎駅北西の立体駐車場。隈研吾2つ目。2001年。ポストモダンから始まった隈建築のビラビラはここから始まる。
貼られているのは茶色い顔料を練り込んだPCコンクリートと曇りガラスの板。

建物に近づくとほとんど写真が撮れないので帰りに新幹線のホーム先端から全景を撮影。東京からだと高崎駅を過ぎる直前の左手に見えます。

駅から離れて高崎城跡方向に10分弱。今回の目玉の一つ、群馬県立音楽センター。1961年。アントニン・レーモンドの代表作の一つ。素敵でした~。詳細は別途。

群馬県立音楽センターあたりを中心に南北1kmほどが高崎城の城跡。音楽センターを上から見るために高崎市庁舎に登ります。地上21階。久米設計。1998年。

最上階の展望ロビーから。上からの烏川と左手の碓氷川の合流地点が高崎。市街地に豪雨の被害はありませんでしたが川原の堆積物が目立ちました。

市役所でタクシーで8km離れた「群馬の森」。二つの有名な建物が二つ並んでいてこちらが群馬県立歴史博物館。大高正人(大高建築設計事務所)1979年。

2011年に結露の水滴が展示資料を破損する事故が起こり、それをきっかけに大規模な改修が行われて2016年にリニューアルオープン。どうりで中もきれいでした。
大高正人は前川國男の事務所で学んだ後、1960年に黒川紀章、槇文彦らとメタボリズムのグループを結成したメンバーの一人です。

群馬の森で歴史博物館の横に建つのが今年度のプリツカー賞受賞者、磯崎新の代表作、群馬県立近代美術館。そんな有名建築家なのにここでは初登場。これも詳細は別途。
群馬の森からくるりんバスで市内に戻ってホテルにチェックイン。一日でこれだけ見てきたのでさすがにくたびれていますが今夜は更にイベントが続きます。

日も暮れてからホテルを出て3分。今年9月にオープンしたばかりの高崎芸術劇場にやってきました。明らかに夜のために作られたデザイン。見惚れるばかりでした。
今夜はできたてのシンフォニーホールででアレクサンドル・ラザレフの指揮で群馬交響楽団の定期演奏会を聴くのです。これも当然詳細は別途、ですね。

ということで充実の初日でした。高崎面白い!
井上房一郎邸、群馬県立音楽センター、群馬県立近代美術館、高崎芸術劇場を後日と。。。。
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