9月上旬に1993年のドラマ「振り返れば奴がいる」全11話を再放送していました。
世間的には無名でしたが、「やっぱり猫が好き」で一部に熱烈なファンを獲得していた三谷幸喜の実質的なドラマデビュー作として知られています。
「白い巨塔」のパロディにしたくててたくさんのギャグシーンも書いたのですが、現場でほぼすべてカットされてしまったそうです。
シナリオが現場でどんどん変えられていくことにショックを受けた経験を元にその後『ラヂオの時間』を書いた、とwikipediaに書かれていました。なるほど。
一週間ほどで11話見終わりました。その後の三谷幸喜からは全く想像できないシリアスなドラマでした。
この先どうなるんだろうと期待させる話作りは上手くてそれなりに楽しみましたが、全体としては救いようのない悲劇でした。
性格も医療に対する向き合い方も180度違っていて、出会った瞬間から対立する二人の外科医。
1~2話を見ている時は、対立する二人がどこかで理解しあって深い友情で結ばれていく話なんだろうと甘いことを考えていましたがとんでもなかった。
最終回11話になっても二人は対立したまま。片方の外科医自身がスキルスがんと判明してもう一人の医師が難しい手術に挑む。
超人的なテクニックで手術は成功したかに見えるが、結局亡くなってしまう。執刀した医師は傷心のまま病院を去る路上で背後から別の医師に刺されて死亡する。
まあそんな話です。トレンディドラマの時代の医療ドラマなんですが、この救いのなさは昭和40年代くらいのアングラを感じさせました。
CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」がドラマの主題歌で、始まりと最後の2度も聞かされます。
大ヒットした曲なのでさすがに当時から知っていました。
この曲をオカリナで吹いて見て、びっくりしてしまいました。
この曲にはほとんど「ドレミ」の3つの音しか使われていないんです。
こんな歌い出しです。
必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない
百ある甘そうな話なら一度は触れてみたいさ
勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい
YAH YAH YAH YAH YAH YAH YAH
原曲キーはFですが、これを移動ドで音名にするとこうなります。
ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミーミミレドドレ ミミミレドドレ ミミミミファミレドドー
ドーーレーミーーレードーソードーーー
青い文字がドかレかミの音。赤い字がそれ以外で塗り分けています。
ほぼ全部が青で、赤は「その気になればいい」の「な」と6回目の下がった「YAH」のたったの2回しか出て来ません。
それ以外は全部ドかレかミ。
たった3音だけで一曲が成立してしまうということに驚きました。
(実際には「勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい」は1オクターブ上のドレミなんですがドレミであることに違いはありません)
1オクターブの中には12の音があってそれをいろいろ組み合わせて音楽を作るのですが、それをほぼ3つだけでやったというのはなかなかすごい。
1回ずつ出てくる「ファ」と「ソ」にしても出てくるのは一瞬で、別にその音を混ぜなくても曲は成立するように思えます。
他にこんな曲はあるかいろいろ考えていますが思いつきませんでした。よく知られた童謡ですら3音では曲になりません。
音の偏りを分かりやすくするために、上の歌詞の部分で使用された音符の数を鍵盤に書き込んでみました。
偏りすぎー。
ASKAは非常に高度で凝った音楽づくりで知られています。
偶然こんなメロディができてしまったのかも知れませんが、あえて少ない音数でも俺なら名曲にできるというASKAの挑戦だったようにも思えてしまいました。
どうなんでしょう。
世間的には無名でしたが、「やっぱり猫が好き」で一部に熱烈なファンを獲得していた三谷幸喜の実質的なドラマデビュー作として知られています。
「白い巨塔」のパロディにしたくててたくさんのギャグシーンも書いたのですが、現場でほぼすべてカットされてしまったそうです。
シナリオが現場でどんどん変えられていくことにショックを受けた経験を元にその後『ラヂオの時間』を書いた、とwikipediaに書かれていました。なるほど。
一週間ほどで11話見終わりました。その後の三谷幸喜からは全く想像できないシリアスなドラマでした。
この先どうなるんだろうと期待させる話作りは上手くてそれなりに楽しみましたが、全体としては救いようのない悲劇でした。
性格も医療に対する向き合い方も180度違っていて、出会った瞬間から対立する二人の外科医。
1~2話を見ている時は、対立する二人がどこかで理解しあって深い友情で結ばれていく話なんだろうと甘いことを考えていましたがとんでもなかった。
最終回11話になっても二人は対立したまま。片方の外科医自身がスキルスがんと判明してもう一人の医師が難しい手術に挑む。
超人的なテクニックで手術は成功したかに見えるが、結局亡くなってしまう。執刀した医師は傷心のまま病院を去る路上で背後から別の医師に刺されて死亡する。
まあそんな話です。トレンディドラマの時代の医療ドラマなんですが、この救いのなさは昭和40年代くらいのアングラを感じさせました。
CHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」がドラマの主題歌で、始まりと最後の2度も聞かされます。
大ヒットした曲なのでさすがに当時から知っていました。
この曲をオカリナで吹いて見て、びっくりしてしまいました。
この曲にはほとんど「ドレミ」の3つの音しか使われていないんです。
こんな歌い出しです。
必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない
百ある甘そうな話なら一度は触れてみたいさ
勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい
YAH YAH YAH YAH YAH YAH YAH
原曲キーはFですが、これを移動ドで音名にするとこうなります。
ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミミミミミミミミレドレミミー ミミミミミミミミレドドー
ミーミミレドドレ ミミミレドドレ ミミミミファミレドドー
ドーーレーミーーレードーソードーーー
青い文字がドかレかミの音。赤い字がそれ以外で塗り分けています。
ほぼ全部が青で、赤は「その気になればいい」の「な」と6回目の下がった「YAH」のたったの2回しか出て来ません。
それ以外は全部ドかレかミ。
たった3音だけで一曲が成立してしまうということに驚きました。
(実際には「勇気だ愛だと騒ぎ立てずにその気になればいい」は1オクターブ上のドレミなんですがドレミであることに違いはありません)
1オクターブの中には12の音があってそれをいろいろ組み合わせて音楽を作るのですが、それをほぼ3つだけでやったというのはなかなかすごい。
1回ずつ出てくる「ファ」と「ソ」にしても出てくるのは一瞬で、別にその音を混ぜなくても曲は成立するように思えます。
他にこんな曲はあるかいろいろ考えていますが思いつきませんでした。よく知られた童謡ですら3音では曲になりません。
音の偏りを分かりやすくするために、上の歌詞の部分で使用された音符の数を鍵盤に書き込んでみました。
偏りすぎー。
ASKAは非常に高度で凝った音楽づくりで知られています。
偶然こんなメロディができてしまったのかも知れませんが、あえて少ない音数でも俺なら名曲にできるというASKAの挑戦だったようにも思えてしまいました。
どうなんでしょう。