読んだら歩きたくなるブログ

『歩行不足』な現代人は、自己骨盤矯正ができてなーい!自分でできる骨盤矯正に興味のある方へのブログです。

筋肉はどこから衰えるか

2021-03-15 06:34:00 | 日記
おはようございます!あるくべきのふみです!
雨や風が強くなったり、寒暖差もあったりで、気候が変動しますね。体調も変化しやすいので、気を付けて歩き氷冷しましょう♪

下肢から筋力は落ちていくんだよという話をしたら、知らなかったと言われたので、今回は、筋肉は加齢とともにどこから衰えていくのかという話です。

運動機能の面で、加齢とともに最も衰えていくのが、下肢の筋肉です。20歳を過ぎると、下肢の筋肉量は、上肢や体幹の筋肉よりも早く、そして大きく減少していくことが分かっています。筋肉の老化は、まず脚から始まるのです。

人体は、心臓周辺の中心部分が守られれば、生命維持ができるので、最終的にその部分が守られるようにできています。例えば、中心部の骨から末端にかけて、骨の数が増えている(上腕1本→前腕2本→指5本)のは、末端からなくなったとしても、大丈夫なようにです。雪山で遭難した時、手足の指から体温がなくなるのは、末端を捨ててでも体の中心部を守るためです。

生命維持をするには、下肢より上肢が大事なわけです。下肢がダメになっても、上肢で匍匐前進すれば生きれるけど、逆はありません。つまり、体の構造機能的に、下肢の筋力から衰えていくのは道理なのです。

下肢の筋力は、上肢に比べて倍くらい早く衰えてしまいます。入院などで動かず筋肉を使わなかったら、あっという間に立てなくなりますが、箸やスプーンは持てます。回復力も下肢より上肢のほうが高いので、リハビリを同時に始めても、下肢のほうが時間がかかります。

さらに、筋肉を構成する筋繊維でいうと、一般的に、遅筋(長時間、力を維持する持久力にかかわる赤い筋肉)よりも速筋(瞬間的に大きな力を発揮する白い筋肉)の方が衰えやすいといわれています。そのため、年をとると俊敏性が失われ、とっさの動きに対応しづらくなるのです。これが、転倒しやすくなる理由のひとつであり、転倒した際に、咄嗟に手をつけない理由のひとつでもあります。

しかし、俊敏に動く必要はありません。ゆっくり動けばいいのです。勢いで動くこと、関節がズレる原因になるのでよろしくありません。ゆっくり動けば、その分筋肉をしっかり使っているので、筋トレにもなります。そして、衰えの早い下肢の筋肉を、上肢の倍動かす意識も必要だということになります。

老化というと、肌のシミやシワなどの外見を気にしがちですが、脚の筋量や筋力は、外見よりもよっぽど若さのバロメーターだといえます。普段どのくらい歩けているか、段差で足が上がっているかなど、自身の下肢を気にしてみましょう。

私的に、一番大事なのは、最低限トイレまで“動ける体”であることだと思っています。動かないと、筋肉はどんどん衰えていき、“動けなく”なっていきます。前にも『老化現象』で書いた通り、老化自体は皆平等にやってきますが、しっかり歩いて、できる限り補っていきましょう。


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