読んだら歩きたくなるブログ

『歩行不足』な現代人は、自己骨盤矯正ができてなーい!自分でできる骨盤矯正に興味のある方へのブログです。

産後の腹直筋離開

2023-04-24 06:34:00 | 日記
おはようございます!あるくべきのふみです!歩くには良い気候ですね。今日もしっかり歩き氷冷しましょう♪

産後に腹直筋離開されている方がいらっしゃいます。

腹直筋離開とは、お腹の中心で左右の腹筋をつないでいる白い線状の部分(白線)が横に伸びて薄くなり、腹直筋の間に約2.7cm以上左右に腹筋が離れて開いた状態になることをいいます。

産後の女性の30%は、腹筋が中心で裂けてしまう腹直筋離開がみられると言われています。離開の幅は人それぞれで、指1本から3本くらいが入る方がいるそうです。

ほとんどの女性は自然に治癒するそうですが、産後2カ月たってもこの離開が残っていたら、戻りが悪いと言えるかもしれません。

お腹の中心が離開していることで、内臓が支えきれず、立った時に内臓が前面に押し出されるためお腹がポッコリすることもあります。

腹直筋離開を治す専門の治療院もあるようですが、個人的な意見を言うと、骨盤が元の位置に戻れば、腹直筋も普通に戻っていくと思います。

身体は、元の位置を覚えているものなので、骨も、筋肉も、皮膚も、元の位置に近い場所に近付けてあげるだけで、自然と元に戻っていきます。

筋肉断裂の整復で、よくその場面を見ます。離開している筋肉部分の端と端を物理的に近付けているだけで、筋繊維は、元々繋がっていた場所に綺麗に戻っていき、陥没していた筋肉もゆっくり元に戻ります。目の前で治っていくところが見れます。

腹直筋離開は、筋断裂が起っているわけではないのですが、考え方としては、同じように元の位置に近付けるという手法が有効ではないかと思われます。

もし自然と治らない場合は、骨盤のズレを深掘りすべきな気がします。産後は様々なことが起こるので、注意深く骨盤やその他を治していく必要があります。

甲状腺疾患と出産

2023-04-10 06:35:00 | 日記
おはようございます!あるくべきのふみです!朝晩寒いけど、日中暖かいですね。ちょうど良い時間帯にしっかり歩き氷冷しましょう♪

女性の疾患として、よく聞かれるのが、甲状腺疾患です。最近お話した産後の方から、橋本病で妊娠出産したという話を聞き、まとめてみました。

橋本病は慢性甲状腺炎ともいい、その名の通り、甲状腺に慢性の炎症が起こる病気です。

通常、炎症は、体に侵入してきた細菌やウイルスなどに対して体が起こす防御反応で、発熱、はれ、痛みなどの症状が出ることをいいます。

しかし、橋本病は、細菌やウイルスの感染とは関係なく、甲状腺に対する自己抗体ができて、その自己抗体が甲状腺だけを徐々に破壊していく、自己免疫疾患です。

血液の中に自己抗体が存在していても、甲状腺が本来の甲状腺機能が保たれている限りは、特に症状では出てきません。

甲状腺機能が正常値の橋本病は、全体の70%を占めます。橋本病の炎症には、通常の炎症にともなう発熱や痛みなどはありません。つまり、病気があることに気づかないままに過ごしている人は多いと考えられます。

しかし、甲状腺ホルモンは新陳代謝を活発にするホルモンで、妊娠の維持、子どもの成長にも重要なホルモンなので、女性の妊娠出産に大きな影響があります。

甲状腺ホルモンが多すぎたり少なすぎたりする甲状腺機能異常になると、流産や早産、妊娠高血圧症候群などのリスクが高くなります。また、胎児にも影響が出る可能性があります。

出産後は、橋本病やバセドウ病が一時的に悪化することがあります。また、無痛性甲状腺炎が起こることもあり、全産後女性の20人に1人が、出産後、何らかの甲状腺機能異常が起こるといわれています。

この状態を、産後の肥立ちが悪いとか、育児ノイローゼとかんちがいしている人も多いようですが、もし症状がある人は、甲状腺機能の検査をしたほうが良いと思います。

甲状腺機能異常が起こる理由としては、もともと甲状腺の異常があった場合、妊娠・出産というストレスによって母体の免疫系が乱れ、甲状腺の細胞が破壊されて、甲状腺ホルモンが漏れ出てしまうためです。

甲状腺の細胞は、物理的に破壊されてしまうそうです。

その結果、甲状腺機能が約3カ月間一時的に上昇しますが、その後、甲状腺機能が低下して、多くは自然に機能が改善します。

さらに遅れて、出産後5~8カ月に発生する甲状腺ホルモン上昇は、バセドウ病の可能性が高く、抗甲状腺薬が必要となるそうです。

甲状腺機能の亢進と低下の話は勉強していても、実際にこんなに産前産後に関係している疾患だったとは、改めて知りました。日々勉強です!