読んだら歩きたくなるブログ

『歩行不足』な現代人は、自己骨盤矯正ができてなーい!自分でできる骨盤矯正に興味のある方へのブログです。

椎間板ヘルニア

2020-10-26 16:29:13 | 日記
こんにちは!あるくべきのふみです!
朝晩冷えても日中心地よい日も多いですね。歩ける時にしっかり歩き氷冷しましょう♪

今回は、椎間板ヘルニアのお話です。ヘルニアというのは、ラテン語で「脱出」を意味するそうです。医療的、“体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態”を言います。

でべそ(臍ヘルニア)や脱腸(鼠径ヘルニア)は、有名なヘルニアです。これが背骨のクッションである椎間板に起こったものを椎間板ヘルニアと呼びます。

椎間板は、髄核と呼ばれるゼリー状の組織を、線維輪というコラーゲンの繊維でできた組織が包み込むような構造になっています。この髄核は、動きの支点の役割があります。

人は25階立てのビルと一緒です。各階が絶妙にバランスをとって成り立っています。絶妙なバランスを調整しているのが、各階の間にあるクッション材である椎間板です。

関節がズレると、椎間板には過剰な負担がかかります。その上、体を無理に動かしたり、外傷を受けたりすると、椎間板の髄核が正常範囲を越えて移動し、取り巻く線維輪というコラーゲン組織を傷つけ、最終的に線維輪を破ってパンクします。これが椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは、首から腰まで、どの場所にも発生する可能性があり、その部位によって、頚椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間板ヘルニアなどに分けられます。

基本的に椎間板ヘルニアは、体の重みを支えている椎間板が、負荷を受けて劣化することで起こると言われるので、勘違いする人もいますが、これは高齢者には起こりません。

椎間板にクッション性の弾力があり、活動性の高い、10代から40代に多く発症します。50代以降、椎間板が固くなってしまえば、ヘルニアになることはないのです。

椎間板ヘルニアは、飛び出た椎間板に神経が圧迫されて、痛みやしびれなどの症状が現れると言われていますが、椎間板ヘルニアがあるだけでは、それらの症状は起こらないということが分かっています。

最近の研究でも言われていますが、椎間板ヘルニアを持っている人のほうが、持っていない人より多いにも関わらず、症状がある人はごくわずかなのです。

椎間板ヘルニアがあることが原因で症状が出るのなら、全員に症状が出ないのはおかしくないでしょうか?

つまり、椎間板ヘルニアが“あるだけ”では症状は起こらないということなのです。

さらに、椎間板ヘルニアの多くは、何の対策をとらなくても、発症してから6か月前後で自然に消失するそうです。髄核が椎間板と神経の間にある後縦靭帯を突き破っている場合には、免疫細胞が反応して、飛び出した髄核を食べるため、ヘルニアが自然に消えるという現象が起きるそうです。そうでない場合は、自然消失は難しいみたいですが…。

自然消失しなかろうが、そもそも椎間板ヘルニアが原因で症状が起こっているわけでないのなら、その他の原因が何なのかを考えるべきです。

私の調べた中では、精神的要因があるといったものもありましたが、そこを治すことより、根本的な体のズレを治そうとすることが有効なのではないでしょうか。

まずは少しずつでも歩くこと、氷冷すること、その積み重ねが大事だと思います。手術の前にできることはたくさんあります。そして、手術をしてしまうと、他の弊害が出る人が本当に多いので、慎重に考えてほしいのです。

五十肩

2020-10-19 16:31:40 | 日記
こんにちは!あるくべきのふみです!
ちょっと寒くなってきましたね。歩いていると暑くなってきたりするので、服で上手く調整しながら、歩き氷冷しましょう♪

「老化ですね。」で片付けられてしまう疾患のひとつに、『五十肩』というのがあります。

五十肩というのは、50歳代を中心に多発する、肩関節に痛みと運動制限をもたらす疾患の“総称”で、病名ではありません。肩関節腱板炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎、烏口突起炎、不安定性肩関節炎、石灰化沈着腱板炎などの疾病が原因となり痛みが発生している状態を四十肩・五十肩と言っています。

授業で先生が、「50歳以下の人に五十肩って言うと不機嫌になる人もいるから気を付けて!」って言ってたのが印象に残ってますが…(^_^;)。

「年齢を重ねることで、肩の関節を作っている骨や軟骨、靭帯や腱などに炎症が起きることが主な原因」だと説明されることが多いです。つまり、老化ってことです。
けれど、以前も“老化現象”で言いましたが、老化だけで急激な機能低下をすることはありません。では、なぜ肩の機能不全が起こるのでしょう?

ヒトは元々四足移動していたので、肩関節は前足、股関節は後足の付け根ということになります。ヒトが歩く時は、頭や背骨が安定するように「右足と左腕」「左足と右腕」が、たすき掛けの組み合わせになって前後に同じ動きをします。そのため、一方の股関節の動きが悪くなると、連動する反対側の肩関節の動きが悪くなり炎症をおこします。これが所謂『普通の五十肩』になります。

肩が痛いのに、逆側の股関節が関係しているのです。ただ、股関節は大腿骨(太ももの骨)の上端の丸くなっている骨頭が、骨盤のくぼみ(寛骨臼)にはまり込むようになって関節を形作っており、軟骨や筋肉などでガチガチに守られているため、微々たるズレは感知しづらいかもしれません。そこで、肩関節の痛みを先に感じ、肩の痛みだけに注目するということになるのかもしれません。体は繋がっているのだとつくづく思います。

普通の五十肩を治療するには、骨盤を正常にし、股関節と肩関節の連動を回復することです。できる範囲での四つん這い歩行も良いでしょう。そしてもちろん、痛みのある肩関節を氷冷することも重要です。

それで治らない『普通でない五十肩』というのは、それより重症のものです。

『重症の五十肩』は、“過去の五十肩の反対側”に発症することがよくあり、動きの悪い股関節と同側に発生したりします。“過去の五十肩”に自分自身で気付いていない人もいますが…。症状は、肩関節の強い運動制限と痛みに加え、腕のしびれを伴うことがあります。

首や肩が痛み、腕がしびれる疾患には、首の椎間板ヘルニアや、変形性頚椎症などがあり、重症な五十肩もこれらの仲間で、慢性的な首や肩の歪みや炎症による『頚肩腕症』と『肩関節の変形』が合併したものだと考えられます。

重症な場合、発症の経緯からみても、完治には少し時間がかかります。この時、肩を温めると、痛みが一時的に軽減しても、関節内部に熱が残ることになり、治癒を遅らせることになります。

痛いから動かさないでいると、どんどん動かなくなっていき、動かせないまま固定されるので、なるべく動かしていく必要があります。ただし、関節がズレたまま、無茶苦茶に動かせばいいというわけではありません。四つ足動物の前足が動く同じ範囲で、ゆっくり動かすことが大切です。

『冷え=悪』ではありません。

2020-10-12 15:45:02 | 日記
こんにちは!あるくべきのふみです!
曇り空が続いて、ダルさが続いてるという人も多いですね。そんな時こそ、しっかり歩いて氷冷しましょう♪

「冷えのせいで悪くなったんだと思います。」と言う人がいますが、はたして、それは冷えのせいなのでしょうか?

“関節痛は冷やすか温めるか問題”について、これまでも散々氷冷氷冷言っていますが、今回は『冷えは悪か?』についてです。

そもそも、関節痛をどうして感じるのかという話から始めます。
潤滑不全の関節に摩擦熱が発生し、その熱が一定以上たまると、熱に弱いタンパク質は壊れます。熱が関節の細胞膜(タンパク質)を壊し広がると炎症になります。異常をキャッチした神経は、脳に信号を送ります。脳はそれを「痛み」として感じとり、異常部位を認識するというのが、ものすごく簡単な流れになります。

つまり、身体に異常があっても、その情報が脳に伝わらなければ、痛みは発生しません。

現在の医療では、痛みに対して、薬や温熱で、脳や神経を眠らせる方法をとっています。麻酔注射は、神経伝達を遮断することで、痛みを感じないようにします。一般的な痛み止め薬は、神経伝達する際の“炎症や痛みセンサーを興奮させる反応”を抑えます。整形外科での温熱療法は、神経の感度を低下させて痛みを抑えようとします。

神経や脳は、基本的にタンパク質と脂肪で造られており、その感度は『温度』に大きく左右されます。涼しい場所では脳や神経が敏感になり、温かい場所では弛緩して眠くなります。

関節痛のある人が、寒い日や冷える場所で痛みが増し、温かい日やお風呂で痛みが緩和するのは、脳や神経が敏感か弛緩しているかの違いなのです。

温めると感覚神経が一時的に鈍るだけで、ズレている関節が治っているわけではないし、冷えて痛くなるのは、感覚神経が鋭敏になっているだけで、関節のズレが酷くなって悪化しているわけではないのです。

しかし、冷えたら痛みが増したように感じて、温めたら楽になった気がするということを、人は経験的に知っているので、「冷えるとよくない」と刷り込まれています。

また、温めた後に平常温度に戻ったら、眠っていた神経が正常に活動を再開し、異常信号を脳に伝達するので、再び痛みだします。それを、「やっぱり冷えたのがよくなかったんだ」とさらに思い込むのです。

思い込みというのはとても厄介で、『冷え=悪』という考え方をする人は多く、説明しようが頑なにそうだと信じる人もいます。

そうなると、痛む場所はとにかく温めようとします。しかし、温めると、関節の熱や炎症は増して、関節内のタンパク質はもっと壊れていきます。それでも温めると、細胞だけでなく、骨まで溶かし変形していきます。そうなると、治りにくい変形性関節症になり、慢性関節痛に発展していくことにもなります。

冷やすことで、タンパク質を熱から守ることができ、熱がとれると鎮痛効果もあります。さらに、冷却をした後は、血液が盛んに流入してきて、冷えた局所の温度を上げると同時に関節の修復と浄化を促進してくれます。

冒頭の回答としては、「冷えが原因ということはありません。」です。
冷えたことで痛みを正常に感じただけであって、冷えたことで悪化することはないからです。原因は、関節のズレなのだと、私は思います。ズレていない正常な関節であれば、どれだけ冷えようが痛まないからです。

正しいストレッチ

2020-10-05 12:34:38 | 日記
こんにちは!あるくべきのふみです!
日が短くなってますが、歩くには本当に心地好い時期ですね。いつもよりちょっと多めに歩いてみてはどうでしょう?氷冷も忘れずに♪

さて、今回はストレッチのお話です。ストレッチとは「伸ばす」という意味で、身体の筋を伸ばすことを指します。準備・整理体操として行ったり、身体のリラックスや疲れをとったりする目的などがあると言われます。
ただ、過剰な、もしくは間違ったストレッチをして体を壊す人もいるので、やり方には注意が必要です。

体を動かす時はいつでもそうですが、反動や勢いをつけることはNGです。基本的に、ゆっくりじわじわ動かしましょう。

筋肉は、筋膜という薄い組織膜に包み込まれています。筋膜に包まれた筋肉は、さらにグループごとに筋膜に包まれています。筋膜は、体全体に張り巡らされ、表層から深層まで立体的に包み込むため、組織を支える第二の骨格であると言われています。

筋膜は柔らかい組織なので、委縮・癒着しやすい特徴があります。筋膜自身はコラーゲンでできており、水分の枯渇やストレス、同じ姿勢での長時間作業、筋肉の柔軟性の低下などにより、筋膜同士が癒着してしまい、筋肉自体の動きを阻害したりします。

萎縮して固くなっている筋膜を、急激な運動で動かすと、どうなるでしょう?

例えば、皮つきのウインナーソーセージを思い浮かべてください。筋膜は皮の部分です。皮(筋膜)が固くなっている状態で、端と端にぐっと力(急激な運動)を加えると、皮(筋膜)はパキッと簡単に裂けてしまいます。

つまり、重要なのは、この筋膜を(裂けないように)ゆっくり伸ばしていくようなストレッチなのです。

勢いや反動をつけずに、対象となる筋を少しずつ伸ばしていきます。これは、筋膜の話だけでなく、筋は急激に伸ばされると、筋断裂などの傷害を防ぐため反射的に筋を収縮させてしまう特徴があるためでもあります。そのため、反動をつけながらストレッチを行うと、反対に筋紡錘の働きにより筋が収縮してしまい、逆効果になるのです。

また、ストレッチをしている時は、ゆっくり呼吸を続けましょう。呼吸を止めると身体は緊張状態になり、筋が硬くなるため、十分に筋を弛緩させることができなくなってしまいます。鼻と口を使って細く長く呼吸をしながらリラックスした状態で、ストレッチしましょう。

筋をゆっくり伸ばしていって、関節の動く限界までいったら、ストップしてじっとします。そうすると、じわりじわり筋が伸びるのを感じると思います。ストレッチは、それだけで十分です。可動域以上に無理に伸ばしたり、引っ張ったり、痛みがある部位を過度にストレッチしてしまうと、身体を壊す原因になります。

ちなみに、正しくストレッチすると、筋肉が付いてる骨がぐぐっと少し引っ張られ、骨が元の位置に戻ることもあります。筋膜をゆっくり伸ばすイメージで、無理のない正しいストレッチすることをオススメします。