ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

帰ってきましたー。

2015-11-21 22:19:21 | 唐桑日記
色んな人が遊びに来てくれたし、
食材の使い方や、しまい方。
色々教えてもらいました。


(隣の方はシェフっぽいですが、違いますw)

職人の世界は
「見て盗め」とよく言われます。
10年が過ぎて,いやー、
ほんとその通りだよなって
思えるようになりました。


魚をおろすのも
お鮨を握るのも、
きっとことばで
教えてもらわなくても、
できるようになります。

どうしても
聞けば教えてくれるし。
ことばは受け取る側が
受け取る姿勢じゃないと
どんどんこぼれていくので
教える方も、「おまえ何度も教えてんじゃん!!」
っていらいらしてくると思います。



自分でやってみれば、
上手い人とどこがちがうのか、
どうすれば上手くなれるのか考えるようになる。


「こうすればうまくできるよ」っていうのは
その人にとっては当てはまるけれど、
他人に当てはまるかと言うとそうでは
ないことも沢山あります。

包丁の握り方や、
体の動かし方、
左手の添え方。

そういう基本的なことは
教えてもらった方がいいと思いますが。
それ以上のことは、自分が
「ここでなにを身につけたいか」っていう
気持ち次第なんだなーと思いました。

特に今はクックパッドでレシピは沢山ある。
だからわざわざ研修なんて行かなくても
いいじゃんっていうのもあるのですが。
僕はレシピを覚えるとか、数字が苦手です。
自分ひとりで研究してスマホを見ながら
新しい料理に挑戦する事は
あんまりしないです。



僕は料理で楽しいなと思う事は
なにかをつくっている時に、
「この料理あの時、あの人に
教えてもらったんだよね。」
っていう記憶がずっと残ることです。


寺村さん、楽しそうにパスタ茹でてたなぁとか。

今年死んだあやこばぁに教えてもらった
炊き込みご飯もそうだし。

カリー番長の水野さんに教えてもらった
フィッシュカレーの作り方もそうだし。

道歩さんの一品も。

今年も何かと楽しかったなぁ。

3ヶ月ですし職人を育成している
鮨屋がミシュランの星をとって
話題になっていました。
チャンスが平等に巡ってくることは
すごくいいことだなと思います。

先輩がいると次の仕事を
やらしてもらえないとか、
何年も卵やきだけとか。
確かにつらいです。
でも、それが全部、無駄かというと
その時の経験が自分を
助けてくれることもあります。
まぁ、時間返して欲しいなって
思う人も中にはいるでしょうが、
それは入る店を選ぶセンスが
無かったんだと思います。

それに修行が3ヶ月で終っても、
人生は3ヶ月では終りません。

だから修行時代が3ヶ月なのか
10年なのかはそんなに関係なく、
結局は日々の過ごし方なんだなー。
と帰りの電車で考えたりしていました。



普段は全然違う仕事をしている
人たちが、夏にジャズツアーで来てくれて。
個人的に来たふたりが、
ばったり日本橋で遭遇していたり。

「気仙沼って小野寺が多いんでしょ?」っていう
話をしていたら「気仙沼の小野寺さん」が
隣に座ったりして。

料理をつくるのもそうですが、
そういう事が僕は好きだし、
そういう顔が思い浮かぶと
「あの人これ好きなんだよねー」って
また、やる気もでます。

その繰り返しでここまで来たんだなーと
久々に東京で働いて思いました。

寿司屋時代のお客さんも
2歳くらいからの付き合いの
幼なじみも来てくれました。

みんなありがとねー。
そして、「とおいー」と言わずに
気仙沼まできてね!!