7月13日(火)14日(水)に北海道旭川市の「花月会館」で行われた王位戦第2局は、後手番の藤井王位が102手で勝利。第1局の雪辱を果たし、七番勝負は1勝1敗のタイへ戻りました。
角換わり早繰り銀で始まった1日目、後手番の藤井聡太王位が先に仕掛ける展開となりましたが、ペースは徐々に先手の豊島竜王が握る形に。2日目も豊島竜王が順調にリードを広げて、そのまま押し切るかに見えましたが、終盤に差し掛かるところで、豊島竜王には珍しい「迷い」があって、これを見逃さなかった藤井王位が逆転。その後は、最後までミスのない手を続けて、勝利を手繰り寄せました。
もう、途中までは、藤井王位が豊島竜王に「催眠術」でもかけられか? とか、あるいは「20歳になったら、岐阜の金津園に連れってやるからな‥」と、中部地区出身の先輩後輩らしく、風俗ネタで買収されたのか? とか、いろいろ妄想をしてしまうくらい、豊島竜王ペースだったのですが、さすが藤井聡太。竜王の、迷いながらの緩い1手を見逃しませんでした。
ただし、今回も気になったのが、序盤戦での構想力の差。これは絶対的に、豊島竜王に分があることがハッキリしました。前にも述べたとおり、早目に永瀬王座と組んで、豊島竜王対策の合宿でもやるべきだと。そうでなければ、第3局も、中盤に入る前に差し込まれる可能性が大だと思います。