いよいよ本日、自民党の新総裁が決まりますね。いいかげん、長老たちの思惑で次世代のリーダーが決まる方式からは脱することを期待しております。
昨日は、政治と共に、日本国政府を動かす組織である、各官庁の局長以上に1票ずつ投票権を次回からは与えたら?という提言をいたしました。ちゃんと、政府が仕事をしていくためには、どういう政治リーダーが必要かを最も理解しているのは彼らです。けっこう、その時その時に、最も適切な人に票が流れる気がいたします。
それならば、政治の世界を良く知る、政治記者に1票ずつ与えたら?という意見も出そうですが、それは絶対に止めた方が良いと思います。なぜか?
政治記者というのは、親しい政治家が決まっています。というか、政治家から内々の情報が得られなければ、政治記者として価値がありませんので、若いうちから特定の政治家に張り付いて、そのまま「××番」と呼ばれる政治家のトリマキになって何ぼの世界ですから、そんな人たちに票を与えたところで、誰に投票するかは最初から決まってしまうので意味がありません。ほとんど、派閥所属の国会議員と何も変わらないのが、彼らの世界であります。
いやいや、それを言うならば、官僚も同じではないか?という意見もあると思いますが、政治家の旬の時間と、高級官僚の旬の時間にはズレがあります。すなわち、官僚の方が、旬な時間が長いため、一人の政治家や大臣にベッタリし過ぎるのは、むしろリスクが大きいので、適切な距離を取って付き合うことが多い。
一方の政治記者は、親しくなったボスの政治家から、子分の政治家たちへ、そのネットワークを広げていくので、いつまでも派閥に所属する記者で居続けることになります。ちなみに、立憲民主党や国民民主党にずっと張り付いている政治記者など、殆ど存在しません。政権与党になる可能性がない政治家に張り付いても、政治記者としては何の価値もないからです。自民党、公明党、あるいは維新の会などの有力な政治家に張り付かなければ、大事な情報は入ってきませんので。
ちなみに、大手週刊誌では、党員投票で優位に立っている河野太郎さんに対するネガティブキャンペーン記事が盛んに報じられていますが、これはもう、自民党の長老筋が書かせている記事。まぁ、政治記者というのは、こんな感じであり、どこかの政治家の傘下に入っているのが常であります。
さて、いよいよ新総裁が決まります。日本の新しいリーダーが決まる訳であります。我々も、しっかり準備を怠らないように致しましょう。新政権からの情報をどう捉えていくか? マスコミはもちろん、民間企業にとっても、政治・行政とのネットワーク作りは大事な生命線となりますので。悪しからず。