まずはJRAの3歳ダート王決定戦、府中のユニコーンS。勝ったのは、マジェスティックウォリアー産駒スマッシャー。中団待機から、早めに抜け出した2着のアイルハヴアナザー産駒サヴァを差して圧勝。重馬場ながら1分34秒4の時計も優秀。坂井琉星騎手のファインプレーでした。これでJRAダート路線のトップに立ち、ジャパンダートダービーへ向かうことになると思います。
2着のサヴァは前々の位置から、先行する各場を早めに交わして勝利するかに見えましたが、スマッシャーの差し脚に屈しました。レース運びの上手さが持ち味ですので、大井ではここから逆転も。3着のヘニーヒューズ産駒ケイアイロベージは、中団後方からの追込みで3着まで。今日は、結果的にはダート1400mで活躍していた馬が1着2着を占めて、後ろで構えていた有力馬たちには、あまり出番がありませんでした。
1番人気のラペルーズは、勝ち馬とほぼ同じ位置にいましたので、やはり砂を被ると気の悪さが出るということか。これは修正が難しいと言わざるを得ません。
それから最後に、レース中に急性心不全で亡くなったピンクカメハメハについて。3歳春の段階で、サウジとドバイに遠征して、帰ってきてから日本のダート路線のピークを迎えるというのは、厳し過ぎるステップなのかもしれません。やはり、日本の3歳ダート路線については、JRA中心にGⅠ路線を整備して、3歳春から無理な海外遠征をしなくて済むように、改善して頂きたいと思います。
ピンクカメハメハの冥福をお祈りしたいと思います。
そして阪神のマーメイドS。勝ったのは、キズナ産駒シャムロックヒル。スタート良くマイペースに持ち込み、直線も後続を抑え込んで見事な重賞初勝利。藤懸貴志騎手も嬉しい重賞初勝利。2番手追走していたサンクチュエールやソフトフルートといった有力馬が残れませんでしたので、けして先行有利の展開ではなかったと思います。50㎏の軽量を活かした勝利ですが、シャムロックヒルの勝負根性も賞賛されるべきでしょう。
2着には、後方から追い込んできたエピファネイア産駒クラヴェル。こちらも51㎏の軽量が効きました。一方、3着のシャドウディーヴァは、好位からの差し脚で、地力で着を取った感じだと思います。