地上波TV局も、ドラマの撮影やバラエティの収録なども難しくなっているため、過去のドラマや映画の放映で時間を埋めるしかなくなってきています。
しかし、先週の土曜から週末限定でTBSが「JIN ~仁~ 」の放送を始めてくれました。このドラマをこの時期に再放送を決めたTBSには、それ相応の覚悟を感じます。
このドラマのあらすじを知らない人もいらっしゃると思いますので、簡単にストーリーを申し上げると、現代の外科医の主人公が、ひょんなことからタイムスリップで江戸時代へ。江戸で流行っていたコレラの治療に邁進したり、あるいは吉原に蔓延る梅毒を直すために、アオカビからペニシリンを作ろうと奔走します。その途上で、当時の蘭方医である緒方洪庵一派と連携したり、ペニシリンの量産には、大手の醤油メーカーの協力を取り付けたり、いたします。
先が見えない状況下で、どうにかして、周りを巻き込みながら、目の前の病原と闘う姿勢が泣かせます。主人公も、江戸の街中でコレラにかかり死にかけますが、それでも闘いをやめません。
今の状況下、日本国民は、民族としての対応力や胆力を試されていると思いますが、それに勇気や闘志を与えてくれる作品なんです。そういう放送に対して、批判をする人たちもいるとは思いますが、私個人は、このドラマを観て、勇気を貰い、そして涙が止まらないのです。
受け止め方は、それぞれの個人に任せるとして、私からはTBSに御礼を申し上げたいと思います。自分にとっては、またコロナと戦う闘志が湧いてきました。本当にありがとう。