札幌記念をマカヒキが回避しました。非常に残念です。ご存知のとおり、マカヒキの同期はサトノダイヤモンドとディーマジェスティ。ディープ産駒の最高傑作の年と言われた代の日本ダービー馬です。
3歳時に凱旋門賞に挑戦、前哨戦の仏二エル賞(GⅡ)にも勝利して、実績は賞賛に値する内容。特に、まだ3歳なのに、過酷な欧州遠征を克服した上に、その年の凱旋門賞は特段、馬場が悪化して、走り切るだけでも魂を擦り減らす過酷なレース。さすがに、走り終わったマカヒキは、厩務員さんに甘えていたシーンが印象的でした。
若い時期に、これだけ、メンタルを使い切るような経験をさせることをすると、もう走る気持ちが残らないのが普通なのですが、マカヒキは、ここから走り続けるのです。
キズナやハープスターも同じ境遇を強いられましたが、3歳時に、凱旋門賞遠征という過酷な経験をさせられた馬は、この3頭だけ。そして、キズナとハープスターは怪我で早期に引退、マカヒキだけが、ここまで現役を続けている状況。
マカヒキをなめてはいけません。これを証明する札幌記念だと考えていただけに、非常に残念です。マカヒキのこれまでの経験の過酷さは凄まじい。それでも、真面目に走り続けるマカヒキの凄さを想うべし。