本日2月26日(金)は、将棋界にとって『最も長い1日』。この日は、A級順位戦の最終局全5局が、静岡県の「浮月楼」に於いて、一斉同時に開催される日であります。
いつもの年であれば、この最終局で、名人への挑戦者が決まり、そしてまたB級1組への降級者2名が決まる日でもありますので、全5局ともにギリギリで、ヒヤヒヤの大激戦が繰り広げられることになるのですが、今年は第8局で降級者2名(三浦九段と稲葉八段)が既に決まったため、注目は挑戦者決定ということになります。
挑戦者への可能性がある棋士は、現在7勝1敗でトップを走る斎藤慎太郎八段と、6勝2敗で単独2位の位置にいる広瀬章人八段。斎藤慎太郎八段は佐藤天彦元名人と、また広瀬八段は豊島竜王との対戦となります。
持ち時間がそれぞれ6時間であるため、毎年終局は深夜に及び、日を跨ぐこともしばしば。さらには、それぞれの勝敗次第で、挑戦者や降級者が入替わるため、全局が終わるまで結果が確定しないことから、将棋界にとって『最も長い1日』と呼ばれています。
このドキドキ感だけは例年通りです。私は、今年も「将棋連盟LIVE携帯版」で、最後まで見届けるつもりです。