金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 新型コロナウイルス騒動 その1

2020-02-04 07:42:53 | 金融マーケット

 中国の武漢で、新型コロナウイルスによる肺炎流行が最初に報道されたのは昨年の12月でしたが、中国政府が「重大事象」として認識したのは今年の1月20日。まだ2週間前です。そして武漢市を封鎖したのが1週間前

 現在の中国国内の感染者は約1万人、死者は約300人という状況ですが、武漢から日本へ帰国した日本人の発症率が1%を超えていることを考えると、1300万人規模の武漢では、既に10数万人の発症者が出ていることでしょう。おそらく病院も対応しきれず、正式な数を数えるのも時間がかかっているということだと思います。

 今回のウイルスの性格の悪いところは、「無症状感染者」が数多く存在している可能性が大であること。もし、「無症状感染者」が発症者の10倍は居るということになると、武漢の推定感染者は100万人を超えている可能性があります。

 これだとSARSやインフルエンザでの過去の経験が活きてきません。従来の発症者を隔離する政策が無意味になるからです。それでは、感染可能性のある人をすべて隔離すれば‥ということになりますが、人権上も物理的にも、ほぼ不可能です。なぜなら、昨年の12月からこの1月20日までの2か月間、無症状感染者が武漢を飛び出し、中国国内や世界へどれだけ拡散したのか、すでに想像を超える数になっているからです。

 こうなると、潜伏期間と考えられる2週間の間、すべての人間が家に閉じこもって、ジッとしているしかありません。(続く)


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