ロシアのプーチン大統領が、新型コロナワクチンを承認いたしました。世界初のコロナワクチンとなりますが、何と第三ステージ、健常者へのテストが済んでいません。
この段階でワクチンを承認したプーチン大統領の真意は、次のとおりだと思います。すなわち、「健常者の中で1万人に数名、あるいは1千名に数名の副作用が出るかもしれないが、現状況下では、それでも残りの数千名・数百名が救えるのであれば、それは十分に意義がある」「通常時でない現在、このくらいのリスクを取って、コロナ禍を収束させるのが政治の責任である」というもの。
しかし、これは正しい判断か?
ワクチンを打つということは、健常者に対して、新型コロナを感染させる行為に等しい。ただ、個人の免疫力で、それを抗体に変えるレベルの弱い感染を実現させる、非常に微妙なコントロールを前提に成り立つ感染防止策です。その感染度合いが少しでも強ければ、単に感染者を爆発的に増加させるトリガーとなるものであり、もし、その感染度合いが弱すぎるものであれば、何の効果もないばかりか、場合によっては、深刻な副作用を数多く生んでしまう代物かもしれません。ワクチンの多くが第三ステージで脱落するのは、これが理由です。
やはり、今回のプーチン大統領の判断は、「勇み足」だと言わざるをえません。