まずは土曜日の中日新聞杯。勝ったのは、8番人気の5歳牡馬キングズベスト産駒ショウナンバルディ。好スタートからマイペースの逃げへ。前半はややスロー、後半は淀みのない持続力勝負へ持ち込みました。ショウナンバルディは嬉しい重賞初勝利。岩田康成騎手の作戦勝ちということでしょう。2着も、2番手追走の17番人気アフリカンゴールド。
有力馬の中ではボッケリーニが4着、キングオブコージが5着で、中団から後ろにいた馬たちは、逃げ馬を追いかけるだけで脚を使わされました。1番人気のアドマイヤビルゴは、4番手追走と位置取りはバッチリでしたが、後半の消耗戦についていけず。地力の無さを露呈してしまったか。
次は中山のカペラS。勝ったのは、パドトロワ産駒ダンシングプリンス。2番手追走から、快速で跳ばすモズスーパーフレアを追いかける。前半が何と32秒8。本当にダートのレースかという超速レース。しかし、これを追いかけたダンシングプリンスが、直線で早めにモズスーパーフレアを交わして先頭へ立って、そのまま押し切り勝利。嬉しいJRA重賞初勝利。種牡馬パドトロワも産駒のJRA重賞は初勝利だと思います。良かった、パドトロワ!
2着は、3番手から差してきたヴァーミリアン産駒リュウノユキナ。逃げたモズスーパーフレアは、ゴール前で差されて4着でしたが、これも立派なレース。もう、そろそろ引退させてあげたい。凄いお母さんになると思います。
そして2歳牝馬GⅠ、阪神JF。勝ったのは、エピファネイア産駒サークルオブライフ。中団後方待機で脚を溜めて、直線では、馬場の外の良いところを選んで追い込みました。先に抜け出していたシルバーステート産駒ウォーターナビレラを差し切って、また内側を差してきたロゴタイプ産駒ラブリイユアアイズと、ハービンジャー産駒ナミュールを抑え切って勝利。
これで終わってみれば、またエピファネイア産駒。デビューから3世代連続でGⅠ馬を出しました。さすが現在、種付料が最高額の種牡馬です。また、国枝栄厩舎も、2歳牝馬にはまだ、ディープインパクト産駒のウイズグレイスやサリエラが待機、さらに2歳牡馬にもダービー馬候補のコマンドラインが控えています。
2着のラブリイユアアイズも強い内容。決して短距離馬ではありません。また、3着のウオーターナビレラは、あわや完勝という場面すら、ありました。この馬も成長と共に、まだまだ巻き返しが可能。そして出遅れて4着のナミュール。これは敗れて強しの内容ですから、桜花賞も、まだまだ勝ち馬と大きな差がある訳ではありません。この上位4頭は、今の段階で、桜花賞候補の4強と言える内容だったと思います。
もちろん、今年の阪神JFには、世代の有力馬は半数程度の参戦でしたので、来年のクラシックを占いには、まだまだ年明け以降の3歳牝馬路線の動向を見てからでないと、何とも言えない面もあると思いますが、まずサークルオブライフが、この闘いのトップに立ったということ。
ここからの牝馬クラシック路線を楽しみに致しましょう!