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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ありがたう、朝の聲。

2018-03-30 09:22:47 | 浮世見聞記
子どもの時からずっと聴き親しんできた、ニッポン放送の高嶋ひでたけさんの朝のラジオ番組が、今日で終了してしまった。


私が子どもだった当時は、「高嶋秀武のおはよう中年探偵団」といふ番組名で、その第一回放送のオープニングは、現在もはっきりと憶ゑてゐる。


あれから数十年。


途中、大阪に住んでゐた七年間は中断してゐたが、東京へ戻って来てから早速ニッポン放送にダイヤルを合わせると、「高嶋ひでたけのあさラジ」といふ番組名で、高嶋ひでたけさんはあの頃と全く変はらぬ聴き心地のよゐ聲で活躍しておられ、なんだか古巣に帰ってきたやうな安心感をおぼゑたものだった。


さう、今も昔も、聲といひ滑舌といひ、全く変わっていなゐのである!


その高嶋ひでたけさんが、現在は七十代半ばと知ったとき、私は心底おどろゐたものだった。


年齢を感じさせなゐ若々しゐ調子を維持しておられるところに、私は高嶋ひでたけさんの、アナウンサーとしての高ゐプロ意識を感じる。

私はその意識を、心から尊敬する。


余計な歌謡曲をいっさい挟まず、第一線のジャーナリストなどをゲストに、分かり易く“現在(いま)”を伝ゑてくれる「高嶋ひでたけのあさラジ」は、いたずらにお祭り騒ぎを煽るだけで何一つ事実を伝へなゐテレビを完全拒否してゐる私にとって、現在(いま)を知るための、ほぼ唯一の窓口だった。

そんな数十年の長きにわたって平日の朝の“聲”だった高嶋ひでたけさんが、四月から聴けなくなるのは残念だが、これも時代の流れ、と思ふべきなのか。



七十代はまだまだ現役の時代、あの若々しゐ聲がまた聴けることを楽しみに、

まずは、

おつかれさまです!
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