
薹風十三號の本州接近により、東京圏は朝に強雨に見舞はれるも、正午あたりから小雨となり、止み間もあって、まず午後は行動し易し。
夜は「第八回 二子玉川ライズ薪能」を、中繼動画配信で觀る。

昨年は十月の開催だったが、今年は一ヶ月早めても、やはり惡天候で會場は屋内となる。
能は觀世流梅若派の「船辯慶」、いかにも低予算な構成で、これで入場料¥5,500はチトやりすぎ、あの程度なら無料動画配信くらゐで丁度よい。
“前後之替”なる小書(特殊演出)が付いたからか、現行ではよく省略される地謠の「主上をはじめ奉り」のー句が謠はれてゐたことに、唯一耳を聳てる。