
今日もしっかりと盛夏の空に、熱い危ないばかりも癪なこと、なにかこの季節らしいことをしてやらうと、久々の江の島見物を思ひ立つ。
江の島には藝能の神様──辨財天様がおわします。
今夏は手猿楽を二度披露する機会を控へてゐることでもあり、
http://yoshinoplaza.jp
https://paradise.dance-yokohama.jp/
その無事を祈願すると、

稚児ヶ淵の岩場まで足を伸ばす。
山中の旧宿場のやうな風情の“山二つ”を過ぎ、

奥津宮の前で左に折れて食事処あたりから急階段を下ると、いっぺんに視界がひらけて、波が岩に激しく砕ける光景が飛び込んでくる。

岩山に石灯籠が建つそこが稚児ヶ淵、潮風が強く吹き付けるなかをさらに進んで岩場に降り立つと、目の前には往年の東映のオープニングのやうな光景が広がる。

背後の岩壁には沿ふやうにして、江の島岩屋への連絡橋が架けられてゐるが、

その岩壁にはかつての遊歩道の跡らしきが残り、私はさういったものに、つひ心が惹かるる。
岩屋の入口近くの、もぎ取れたやうに寸断された階段に思はず目を奪はれるが、

これは昨年十月に上陸した台風の爪痕とのこと。
このたびの西日本豪雨のことを思ひ出し、俄かに身が引き締まる。
江の島詣でのあとは鎌倉に出、鶴岡八幡宮まで来ると、石段下の舞殿では祝言が行はれており、

そこで雅楽の生演奏を聴ける幸せにあずかる。
江の島には藝能の神様──辨財天様がおわします。
今夏は手猿楽を二度披露する機会を控へてゐることでもあり、
http://yoshinoplaza.jp
https://paradise.dance-yokohama.jp/
その無事を祈願すると、

稚児ヶ淵の岩場まで足を伸ばす。
山中の旧宿場のやうな風情の“山二つ”を過ぎ、

奥津宮の前で左に折れて食事処あたりから急階段を下ると、いっぺんに視界がひらけて、波が岩に激しく砕ける光景が飛び込んでくる。

岩山に石灯籠が建つそこが稚児ヶ淵、潮風が強く吹き付けるなかをさらに進んで岩場に降り立つと、目の前には往年の東映のオープニングのやうな光景が広がる。

背後の岩壁には沿ふやうにして、江の島岩屋への連絡橋が架けられてゐるが、

その岩壁にはかつての遊歩道の跡らしきが残り、私はさういったものに、つひ心が惹かるる。
岩屋の入口近くの、もぎ取れたやうに寸断された階段に思はず目を奪はれるが、

これは昨年十月に上陸した台風の爪痕とのこと。
このたびの西日本豪雨のことを思ひ出し、俄かに身が引き締まる。
江の島詣でのあとは鎌倉に出、鶴岡八幡宮まで来ると、石段下の舞殿では祝言が行はれており、

そこで雅楽の生演奏を聴ける幸せにあずかる。