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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

未来(あした)行き古道。

2018-05-14 17:52:29 | 浮世見聞記
渋谷区神宮前二丁目の熊野神社前を経て、新国立競技場の建設現場方面へと下る狭ひ坂道を「勢揃坂」と云ひ、そして中世「鎌倉街道」の一部であることを知る。

2020年の夏には大騒ぎの真っ只中となる予定のここに、

いにしへの日本が、

たしかに生きてゐる。


さりながら、九百年にわたってここで道として生きてゐるこの古道にとっては、今度予定のお祭り騒ぎなど、長ひ歴史の単なる一過にすぎないことだらう。


坂の下で古道は消滅してゐるが、所々にこの中世の道は遺されており、二十一世紀の現在も、辿ることができる。


道は足許で途切れたかのやうに見へても、その先のどこかで、必ず再び続ひてゐる。


それを探し出す──

それを見つけ出す──


そのとき、

自分は生きてゐるといふ楽しみも、

見つけ出す。
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