専門家がすでに指摘してゐる事柄を、二番煎じとは気付かぬふうに記者発表する女都知事に、「これじゃ若モンは言ふこと聞かんわ……」と呆れ、ナントカの一つ覺へで自粛節を謳ふ有様に、こちらから途中で遮断する。
結局、なにをだうしたゐのかが見へてこない。
やはり、ご本人がいちばん解っていないのではないか……?
献花に訪れるのは、さういふ人達である。
開催の季節は夏。
志村けんさんへの献花につひて、東村山市は『今は控へてほしい』と呼びかけてゐる云々。
確かに、仰有る通りではある。
しかし、“人情”まで自粛を求められることには、私は反発を覺へる。
私が東村山驛前の「志村けんの木」を献花に訪れたとき、みんなちゃんと弁へて、粛々と行動してゐた。
献花に訪れるのは、さういふ人達である。
可能の範囲内で資料集めをして帰宅すると、前に参加した催しの實行委員会から、今年も開催予定の案内が届ひてゐた。
開催の季節は夏。
ただし、支那疫病の具合次第では中止もあり、と添付の文面にはある。
過去の参加者全員へ送付してゐる案内だが、普段ならば手猿樂師としての存在を認められたやうな嬉しさから、ワクワクと検討するところなれど、現在の状況がここまでダラダラしてゐると、つひ二の足を踏んでしまふ。
この國難下でも、通常通りに機能してゐる分野はある。
そのことをすら忘れさうになる、いまの恐しさよ!