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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

とおくにあっておもうもの。

2016-09-07 21:14:01 | 浮世見聞記
師匠へ挨拶のため、五年ぶりに大阪の四天王寺を訪ねる。


私が七年間暮らした大阪を離れて、もう十年以上が経とうとしてゐる。


“心が満たされてゐれば、物理的な不自由は不自由ではない”―


いま思ひ返せば、さういふ七年間であった。


師匠のもとで過ごした時間は、二年一ヶ月と短い。

しかし、それからは“心の支え”として、つねに師匠の存在はある。


芸事を教へるだけの存在が“師匠”ではない、といふことを、私はいま強く思ふ。



今回師匠のもとを訪ね、五年の無沙汰を詫びることができたのも、現在(いま)なお師弟の縁があらばこそ。


いい師匠に巡り逢えたとあらためて感謝する一方で、

我が身の不肖を、

あらためて恥じる。







大阪に来た際にはぜひ見ておきたかったのが、昨年夏に大阪環状線の寺田町駅で改修工事中に偶然発見された、昔の駅名表示。



これまで広告看板に覆われてゐたため、奇跡的に今日まで残ったものらしい。

博物館に移設せず、現地にそのまま保存することを決めたJR西日本の判断に、拍手。


大阪環状線と言えば、103系といふ国鉄時代の遺物がいまも現役で走ってゐる奇跡のやうな路線であったが、



近々つひに新型車が投入されるとのこと。

ついにきたか……、と感慨深いものを覚えつつ寺田町駅のホームに立ってゐたら、こんな塗装の103系が入ってきた。



ここまでくると、ド派手といふより、

汚い。



『何事もほどほどがよい』

といふことを、わたしはこの五年でもっとも学んだ気がする。

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