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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

自力本願の大展望。

2018-04-09 10:10:47 | 浮世見聞記
三月末で終了してしまった、ニッポン放送の「高嶋ひでたけのあさラジ」の後継番組が始まり、一週間が経った。


しかし、三十七歳といふパーソナリティーが前年度まで夕方に担当してゐたニュース分析番組と、内容がなんら変わっていない。

見事に、あれをそのまま朝へ移しただけのしろものだ。


なによりも、彼の話しに幅が無くてつまらない。

高嶋ひでたけさんのやうに、自分の意見をズバッと言ったり、時には茶化して笑わせたりといった遊び心が全く無く、ただニュースの内容を延々と喋ってゐるだけ。

まるで愛嬌といふものがない。

聴ひてゐると、たちまち退屈になる。


ちゃうど、寄席でつまらない前座や二ツ目に出くわしたそれに似てゐる。


こんなものにとらはれてゐると、浮世の総てが人間味を喪った殺風景なものに思へてきてしまふ。


たしかに、ニュースが伝へる世界は、さうであらう。


幸ひ、他局に良い番組があったので、これからはそちらに切り替へる。


つまらない話しは聞かない。

つまらない人間も、見ない。

なにもかもが横並びの、不景気な顔をした輩など、見たところで何の面白味もない。


しかし、浮世に楽しみは、かならず転がってゐる。


ただしそれは、下に落ちてはいない。


前を向ひてぐるりと見回せば、

そこは浮世の大展望、

つまらないヒトやモノの陰に、それは隠れてされてゐる。


それを見つけ出すのが、

私の楽しみだ。



いつも俯ひてばかりの、

それしか出来ることのない、

そんな不景気な開き盲目にだけは、



なるまいぞ、なるまいぞ。
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