goo blog サービス終了のお知らせ 

迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ペリー来航の賜物。

2019-10-30 23:23:27 | 浮世見聞記
横浜美術館の「絵でたどる ペリー来航」展を観る。



関連したコレクション展も観るつもりだったが、入場券賣場の行列に興醒めし、観覧無料でしかも空いてゐるこちらだけを訪れるに留むる。


嘉永七年(1854年)に横濱村へ上陸したペリーの随行画家、ヴィルヘルム•ハイネなどが記録した日本國の写生画から、前年の嘉永六年(1853年)六月六日に琉球國を訪問した際の繪に、しばし足をとめる。


(※無料配布の冊子より)

当日は猛暑だったやうだが、江戸末期の琉球國の、時間がゆったり流れてゐる雰囲気は異人目線を通じて、よく傅はってくる。


それは、貴重な風情の記録である。


なぜならば、

それから約九十年後、

同じく上陸した米軍人たちが、

この風情を破壊したからだ。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。