今年の梅雨明けは例年通り二十日過ぎの予想云々。
梅雨が明けると一気に夏。
夏と云へば蚊取り線香。
100圓ショップで、毎夏愛用してゐる“天然除虫菊使用”の逸品を、今年も購入す。

もともと蚊取り線香は除虫菊から採取されるピレトリンを有効成分として作られてゐたが、現在では同じ成分を化学的に作ったピレスロイドが主流。
それゆゑに、某最大手のそれは窓や扉を閉めた環境で長時間使用してゐると目が強烈に沁みて開けていられなくなるのが、悩みのタネだった。
しかし二年前、上の蚊取り線香を100圓ショップで初めて見つけたときは、昔ながらの天然除虫菊といふ点に興味をそそられつつ、「安からう惡かろうでは?」と疑ってゐたが、試しに購入して我が城で確かに吸血虫が落下し、且つ目に異常がないのを確かめてからは、俄然愛用せり。
今夏は樂しみにしてゐた恒例行事の數々が、支那病菌、といふより、無自覺症状患者どもによる人災で中止になるなど、常ならぬ夏になりさうだが、この天然除虫菊の蚊取り線香で“天敵”を退治する樂しみだけは、常の如しとなりさうだ。