
令和六年も三が日が過ぎ、そろそろ氣持ちをいつも通りに戻していかうと思ひつつ、窓からの日差しで暖かい部屋にて、トウキョウの“歴史”を讀む。
その暖かさに誘はれるまま、午後から散歩に出て、ちょっと蹴躓いた感のあった正月の余韻を少し取り戻し、

やけに風が強く吹き付けるなか、“幸ひ”な買ひ物をして帰り道を急ぐ。
ラジオ番組「ひるのいこい」も今年の放送が今日から始まり、サックスとピアノの競演による「春の海」が流れてゐた。
洋樂器による洋樂演奏は、門外漢な私には善し悪しがサッパリだが、あのやうに純邦樂曲ならば、「ああ、いいもんだな」と判斷が出来るし、かういふのが本當の和洋交流だよな、とも思ふ。
浮世のことはともかく、私自身については、幸先よき令和六年………、と思ひたい。