迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

御印の御姿。

2019-05-11 11:07:44 | 浮世見聞記



御朱印をめぐる数々のトラブルにつひて、ラジオ番組で或るコメンテーターが、

「いまではタダのスタンプラリーになってゐる」

と喝破してゐたが、本當にさうだな、と思ふ。

もともとは粛々といただくものであったはずの御朱印が、何者かがエンターテイメントとしてけしかけてから、ただのポイント集めと同等の、俗臭漂ふイヤな印象がいっぺんに付ひてしまった。


煽る者がゐて、

煽られるがまま何の考へもなく、すぐに乗せられる有象無象がゐる。



詐欺被害が跡を絶たない根本も、このあたりにある。


もっともっとアタマを使って生きなアカンな、とつくづく思ふ。

だから、いざ事が起きると、簡単に引っかかる。



自分の心のなかで信じる神仏に、静かに手を合わせる──


その気持ちが、御印。


そこに人為など、

いらない。




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