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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

自動扉講釈。

2018-04-20 15:27:26 | 浮世見聞記
近頃、自動ドアに接触する人が増へて、消費者庁が

「ドアの状態をよく確認するやう」

と、注意を呼びかけるほどだと云ふ。


普通にしてゐれば接触しないはずでは……。

さにあらず。

ああ、と自らも思ひ当たることありけり。


開くもの思って接近したら、センサーが鈍くて開かなかったり、

開く速度が思ひのほかノロくて肩が当たったり云々──


商業施設で幼児や高齢者が、そこに全面ガラスの自動ドアがあることに気が付かず、派手にゴン! とぶつかってゐるところを見たこともある。


ただ、話しを聴いてゐると、自動ドアに接触する人は急いでゐる人に多いらしい。


落ち着いて前を見ませう、といふことなのだらうが、落ち着いてゐてもイラッとなるのが、駅の転落防止柵の、自動ドア。



電車が到着して、あれが開くまでの微妙な“時間差”にストレスを覚えたること、一度ならず。

あれが、気持ちの急く原因になってゐる気もする……。


だから、京浜急行800系のビュン! と開く片開きドアは、



首都圏人の心理をよく汲んだ傑作である。



いちばん安全といふか、無難なのは、一定の箇所に触れると開く、



あの型だらうか。






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