迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

屹立現世。

2024-01-11 19:10:00 | 古道探訪




國内忘所の急傾斜地帯で、「兎坂(うさぎざか)」と札のあるイカニモな古道を見つけ、古道探訪者として大いにそそらるる。



道に入って間もなく舗装は途切れて土道となり、片側の興醒めなマンションの境界フェンスは見ないやうにして、なかなかの急勾配に古への原風景へ想ひを馳せ……、



る間もなく、頂きに着いてしまふ。


坂の名の由来とかは、どふでもよい。



頂きより、いま来た道を振り返って、昔と令和(いま)がフェンスを挟んで屹立したやうな光景に、サテ私はどっち側に付かうかと考へる。


……噺は、これでおしまい。


出逢ったその瞬間に、どれだけ“深味”を味はへるか、それが“樂しみ”と云ふものサ。








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