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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

ニッポン徘徊―日光御成道11

2011-05-16 07:47:43 | 旧日光道中/旧日光御成道
下野田一里塚から約40分、スーパーマーケットを過ぎて左へカーブする途中に、「下高野一里塚」が↑。

現存するのは写真の西塚だけで、東塚は大正初期の道路拡張工事で崩されたとか。

たぶん、私が写真を撮るために立った位置あたりにあったのでしょう。


御成道最後の一里塚から13分、幸手市との境まであとわずかに迫った杉戸町下野948番地あたりの東側歩道に、突如として二本の背の高い松が。



これは、昭和30年代までこのあたりに長い距離に亙って続いていた松並木の生き残りで、私が生まれる以前の世界が確かに存在していたことを証明してくれる、貴重な生き証人。

それにしても、中山道の安中杉並木をはじめ、どこの旧街道の並木道も、厳しい現実に晒されているのですね…。


二本の松を過ぎて5分後に埼玉県幸手市に入り、同市南2丁目の幸手追分で右手よりやってきた本道の日光道中と合流。


その先の東武日光線の踏切を越えれば終点はもうすぐ、それまでの疲れはどこへやら、自然と歩調は早くなり、幸手市に入ってちょうど15分後、日光御成道の終点、日光道中幸手宿の南、志手橋の袂に到着。




本郷追分からの移動時間は、トータルでほぼ12時間。

左右の足を交互に前へ出し続けていれば、必ず目的地に到着できる。

そういうこっちゃ。

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