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迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

泰平の眠り貪る梅が香や。

2025-03-13 23:50:00 | 浮世見聞記
ラジオ放送で、七世大江又三郎追悼の觀世流「梅」を聴く。江戸時代中期、猿樂の総帥らしい權威とシゴトをなにか示したい欲求に駆られた十五世觀世座太夫の觀世元章(くわんぜ もとあきら)が、これまでの謠の詞章や節付けを國學由来の故事に則り大幅に改めた「明和改正謠本」を斷行した一方で創った曲であり、猿樂得意の和歌を扱ひながらここでも國學のウンチクを絡めてゐるところに特色がある、やうだ。國學と云ふ、いかにも泰平 . . . 本文を読む