迷闇戀彈。 2024-11-05 19:37:00 | 浮世見聞記 ラジオ放送の寶生流「小督」を聴く。平清盛の權勢に圧されて散った、高倉院と小督局の悲戀譚の一篇(ひとつ)。高倉院の御書を携へた源仲國が、清盛を恐れて姿をくらました小督局を馬で嵯峨野に探し訪ねる場面は、特に“駒の段”と云って、謠ひの聴かせどころとされてゐる。つまりそれなりの技量(うで)のある人に許される件りだと思ふのだが、忘年忘月、忘謠曲愛好者が發表會でこの“駒の段”を謠ふと云ふので、すごいぢゃないで . . . 本文を読む