大阪日本橋の國立文樂劇場で、前進座公演「東海道四谷怪談」を觀る。平成二十八年の東京國立劇場公演を觀やうかどうか散々迷った挙げ句に見送ってけっきょく後悔先に立たず、いづれ地方での再演時にと思ってゐるうちに人災疫病禍でいつ叶ふやらとなり、やっと今日に機會を得る。人手と費用の問題か、平成二十八年所演時よりもかなり場面が割愛され、いきなり淺草裏田圃から始まるためお岩と伊右衞門、お袖と直助權 . . . 本文を読む
平成三十年いらい四年ぶり、令和となって初めて、大阪四天王寺の師匠と嵐家の御先祖へ、挨拶に伺ふ。折からの臺風十一號が氣になるところだったが、今朝は窓を開けると虹が渡ってゐて、心配は要らぬと確信す。前回の挨拶はつひこの間と思ってゐたらもふ四年が過ぎ、その間にはミカドが代替はりして「平成」から「令和」へと元号も変はり、そして間もなく忌々しき人災疫病が海を渡って蔓延し、猖獗を極める。 四天 . . . 本文を読む